航空会社、広報代理店、広報代理店が連れてきた映像カメラマン、そしてスチル担当の私で大がかりな撮影全体会議
オーダー元の航空会社のイメージが伝えられるが
映像カメラマン(航空専門ではない)が
「いや、私のイメージはそうではない」とごねる
「いやいやここはコクピットの計器を映すとあとでトラブルになる可能性があるので、アングルを変えたいんです」。と航空会社側
(写真はイメージ)
「でも、YouTubeとかではコクピットの映像出てますから大丈夫でしょ」と映像カメラマン
「それはシミュレーターや海外の話であって、日本は厳しいしコクピットの計器に関してはあとで当局とのトラブルに発展する可能性があるのでやめてほしいんです」(もちろん日本で出ているものもあるけど、時期もそうだしかなりの調整などが必要)
「いや、でもそれではシーンが伝わらないので」と映像カメラマンも譲らない
シミュレーターはともかく実機のコクピットの撮影はとても気を使う。私も航空会社側に立って
「経験から言うと今回撮影が実機なので計器を映すと使えない可能性大です。撮影時間も制限されているし使えない可能性大のカットをわざわざ撮る必要はないです」と援護
実際、航空会社の運航部や当局の一人でも「これはどうなんでしょう?」と言ったら、その写真や映像はNGとなる。つまり莫大な撮影費用をかけたのに使えない となる。
「ったく、めんどくせえな!仕事なんだから言われた通りに撮れよ!」
と思っていたら
案の定、そのカメラマンは切られました・・・
オーダー撮影はアドバイスや進言は良いけど、安全やセキュリティ関連はこちらのイメージが強すぎてもダメ
なんで航空専門のカメラマンにオーダーが来るかというと空港での安全、入ってよい箇所、撮影して良い箇所が分かるから
自分の撮りたい絵をどうしても撮って世間に出したいなら、「自分で写真集やカレンダー出せよ」となる
オーダーの場合、BESTなカットが撮れてもクライアント様の都合、機体の大きさ、ロゴの出方、向き、撮影地などなど先方が出したい、売りたいものがあるのでそちらが優先。
お金をいただいているお仕事なんだから、クライアント様の希望をかなえてさらに良いものにするのがミッション。
自分の良い写真=クライアント様にとっての良い写真じゃないから難しいよな~