今さらというか、最近 飛行機写真の中でもスポッターについて語られることもないし
航空写真家と名乗る人の中でもスポッター を名乗る人はほぼいない
が、しかし お取引がある空港から スポッター について問い合わせがあったので、改めてここでちょっと説明したい
最近日本では ヒコーキの情景写真がすごく、スポッターは 「真横を撮るだけのつまらないヤツ」という一部の風潮はあるものの
欧州に行けばスポッターは今も全盛、私もスポッターとして声を大にして言いたいし、いろんな本にもこれまで書いてきたが
スポッターはなかなか奥が深いのだ
元は英国で始まった趣味で飛行機の番号を記録、見たものをメモするのだが、今では写真でおさめるようになり
几帳面な国の人向け、欧州でも欧州ラテンのスペインとかポルトガル人とかはスポッターはあまりおらず(少しはいる)
これらの空港で出会うスポッターは ドイツ人、オランダ人、英国人、スイス人など、
ね、どちらかと言えば細かそうな人種でしょ、高速道路もこれらの国はキッチリ走るしさ、スペイン人とかテキトーだからさ
フィルム時代は
ランプショットで11時~14時までの光線 順光、障害物なし、エンジン停止で駐機中が望ましく、50mmレンズ使用、フィルムはKR(コダクローム64)かKM(コダクローム25)以外は認めない
当然レジ(機体番号)ははっきりくっくり これ常識
なんと言っても 番号集め命 ただそれだけ
しかしこんな厳密だと空港職員以外は撮影不可能
イメージはこうだが、厳密には35mmで撮影しているのでダメ
これは完全にOUT(カーゴドアが開いている)
でもさ、そんなこと言ってたら無理なので
各自基準を設けて撮るわけで
フルレジ(機体後部の番号)が出てりゃ離陸SHOTでも良し としている。
できればタキシングでグランドレベルの方がいいが、これならOK
しかし、私の基準ではこれは△ 要再度撮影
まあ番号を集めていると機内仕様や投入路線などいろんな世界が見えてくる。
そのあたりは、また今度書きたいと思う。
ちなみに英国ではネクタイしてジャケットきて、高尚なご趣味に昇華させているご年配の方もおられる
ちなみに、江戸時代に日本では大名行列を見て、あれはどこどこの大名だ
と分かる本も出ていて、日本人も昔は大名スポッティングをしていたから、DNAにそういうのがある
最近 中国人スポッターも出てきたし、裕福になればそういう趣味が増えるわけさ