飛行学校ストーリー1

私がアメリカにいた時代の子会社に飛行訓練学校があったが、

今も昔も飛行訓練学校はいろんな話題がつきない、まあそこで失敗した人たちも今やラインパイロットで安全に飛んでいる。

 

最近聞いた失敗談は、砂漠の空港ブライスというところにソロクロスカントリー(免許取る前に単独で遠くに飛ぶ)に行った生徒

 

私もソロクロスカントリーはブライスで、教官から

「いいか、コロラド川を過ぎたらアリゾナだから行き過ぎだからな」と言われ砂漠の上をフリーウェイを見ながらVOR(航法装置)で飛んで行った。

 

しかし最近飛んだ訓練生は空港が見つけられず(そんなに見つけづらい場所ではないのだが、彼は見つからなかったようだ)

燃料も少ないので、近くの畑を何度かローパスして、安全を確認して畑にソフトフィールドランディング(やわらかい場所への着陸方法)

すると、農家の人が集まり

「おまえどうしたんだ?」

「いや~ブライス空港が見つからなくて・・・」

「え?空港はすぐそこにあるぞ」

 

となり、燃料がないので、農家の人が車で空港に行き燃料を買ってきてくれ、給油して見送ってくれた。

 

これが日本なら大ニュースになるが、ノープロブレムなのがアメリカ

こうしてみんな免許をとって立派なパイロットになっていくわけさ

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「空港どこかな~見えねえな~」