ときどき古い写真の依頼がありポジをスキャンして送ると出版社から大きなサイズで使用すると
「解像度不足です」と言われてしまうこともある
が、しかし、昔のポスターを改めて見ると、粗いんだよね、昔はそれでもなんとも思わなかったわけよ
今のデジタルの高画素になってレンズも良くなって、どれだけ繊細になったか
見る人の眼も肥えてきた、
下:現在アメリカの737を絶賛ポジスキャン中(19歳の頃マイアミで撮影)
先日もフィルムで撮ってA2プリントした巨匠の写真展にお邪魔したけど、昔はピントマニュアル、感度はISO50とか100、粒子も出るしあんなもんなんだよね
今ほどきっちりじゃないけど味があり素晴らしいし、フィルムでの撮影がいかに大変だったかが分かる
こういう写真なんて、今じゃ感度を上げて被写界深度を出してシャッター速度もある程度上げて機体を止めて、ピントは手前から奥まで というのがセオリーだがISO感度(当時はASAか?)50じゃできないわけよ
今となっては解像度不足のポジフィルムだが、フィルムはフィルムで味があり、露出の緊張感があり、多くの失敗を経験できた、あれはあれでいい時代でした。