先日、メディア仕事でご一緒した方が「ハドソン川の奇跡」を絶賛していた
これは2009年ニューヨーク・ラガーディアを離陸したA320がバードストライクになり、ハドソン川に緊急着水
映画化され、機長は英雄になった。
それはもちろん、否定しないし、機長をはじめCREWは素晴らしいが、
あの便が、貨物便だったら?OR フェリー(回送)便だったら あそこまで、注目されただろうか?
結果的に乗客を救った機長となったが、
何が言いたいかというと、注目されない英雄もいるという事
私が昔勤務していたCRYSTAL AIR AVIATIONのビジネスジェット機チャレンジャー601
マサチューセッツ州からベースのカリフォルニア州ロングビーチ空港へフェリー中に
両エンジン停止、詳しい詳細はこちら
https://www.baaa-acro.com/crash/crash-canadair-cl-601-3a-challenger-bassett
深夜、真っ暗な場所をめがけて41000ftから突っ込み、トウモロコシ畑に胴体着陸
足はもげたが、胴体は無事、CREWも怪我したが無事。
これってすごい事である。
会社は社員20名いないの小さな所帯だったので、Markという機長は同僚であったし
「ベトナム戦争で何度かヘリで墜落しているから」という肝いりのベテラン
原因は燃料に水が含まれていたからだが、暗闇に胴体着陸成功
めちゃくちゃすごい事だが、フェリー便だし、ビジネスジェットだし、知られていないお話
つまり、「ハドソン川の奇跡」だけじゃないわけよ
同じことをやっても、一方は英雄扱い、同僚のMarkは無名の人、これってどうなのか・・・と思ってしまう。
写真の後ろの1階がオフィスだったが、
この機が失われたため、会社は傾き、私は就労VISAを失い日本に帰国
アメリカでの青春は終わり、人生が変わった1機である。
撮影のためメルセデスベンツSクラスを並べたが、時代を感じる。
このSクラス、良かったんだけどな~