日本の航空業界の将来のために、思いついた事をときどき書かせていただいてる、また飛行機趣味でこのblogを見てくれた方にも、日本の航空行政についてちょっと考えて見ていただければという思いで書いているが、
今回は国際競争力について
先日 最近オペレーションを始めた小型機の運航会社を撮影した
観光遊覧飛行が中心の会社だが、1日3便の運航で利用者は数名づつのみ(毎便10名以下)
しかし、スタッフは乗員入れて30-40名
別のオペレーションを入れるとさらに多い
(その会社の技術力はエアラインレベルだが)
結果運賃が高くなる。
これを見て愕然としたしとても悲しくなった。
私は20代にロサンゼルスからグランドキャニオン行きの小型機オペレーションをしていたが、毎日5-10機 飛ばしていて スタッフは10名程度、10機飛ばしても乗員入れて15-16名でオペレーションしていた。しかも全員がほぼ20代、
ちなみにグランドキャニオンオペレーションは標高がかなり高く夏は気温40℃なので運航は結構難しい
それが何で日本だと、グランドキャニオン行きより規模が小さいのに、こんなにスタッフの数が膨れ上がるのか?
この事を当時のTEAMで現在日本でエアラインの機長、ディスパッチャー、整備士をしている三名に話すと
「航空局がうるさいので、日本のエアラインの半分は必要ない人数です、航空局相手は紙と形だけで本質が伴っていないので」
とキッパリ
三名が同意見
日本は小型機だけど、セキュリティチェックも厳しい。私に言わせりゃ、このヒコーキハイジャックしてどこ行くの?そんな飛べないぜもっと気軽に飛ぼうぜ、 という感じ
「俺たちはランチ食べに飛行機で行ったりしてたぜ」
いろいろ厳しすぎる、人手も多い。だから結果 運賃が高くなるわけです
安全安全 と言っても、実際本音は利便性との天秤でしょう
その証拠に、新幹線で焼身自殺が少し前にあったが、新幹線乗るときに危険物検査しますか?しませんよね
俺がテロリストなら、話題性とダメージを考えりゃ新幹線に爆弾持ち込むよ
実際 英仏海峡越える列車ではセキュリティチェックはヒコーキ並みです、
今や東京ドームに入るときもセキュリティチェック、ディズニーランドもセキュリティチェックがある(どちらも20年以上行った事ないけど)
だけど同じ国交省管轄でもヒコーキはセキュリティチェックするけど、新幹線は利便性を考えてセキュリティチェックしない
さらに安全第一で車はシートベルト全席着用義務だけど、生身でベルトも何もないバイクは危ないけど合法、トライク(三輪大型バイク)はノーへルメットで合法
それってどうよ。
つまり安全を理由に飛行機だけ極端に厳しすぎるわけです。
もちろん安全第一ですが、
日本の飛行機運用を考えると、国際的に見て公租公課も高いし人手がいる。これは数字が証明している。
国際競争力を考えりゃ、これではダメです。
世界の航空を見ていてそう思います。