3つ窓ジャンボ

古い写真をアップしていると、ダイレクトにメッセージをいただく量が増え、昨日はバルブ撮影の話を書いたが、バルブを知らない方からは「バブルの話じゃないんですか?」って違うわ、バルブだぜ! まあ今や写真撮る人でも設定はあるけど死語に近いかも・・・

そんで私も好きだが、同じ世代で撮影していた方にいがいとウケたのが3つ窓ジャンボ

1989年、アメリカ大統領報道陣随行機として来たTWA、日本でTWAが見られるなんてと思い学校バックレて撮りに行った、羽田22番スポット付近

二階席が3つ窓でしょ

こっちの方が分かりやすい

上はノーマル 下が3つ窓、(2つ窓もあった)その後上にほとんどの機体が改造された

私の世代で3つ窓ジャンボはギリギリ撮れたくらいだがレアだった

1989年ロサンゼルス PANAMのシップネームClipperがステキ

コールサインもClipperだった

多分ほとんどの方が「窓の数なんてどうでもいい」と思うが、病気の人は窓が萌えポイントなわけよ。3つ窓ジャンボ、ビューティフルです。

今週のベランダ撮影

春の嵐の成田地方ではありますが、今日も美味しい機体が降りてきているけどこの天気じゃ出動不可、というか使える写真にならないので行く気がしない。

ちなみに朝仲間から連絡で「カナダのCARGOJETのB767Fが飛来中」、本来カナダ行かなきゃ撮れないぜ

もうさフライトレーダー見ていて、例えば「バンクーバー発上海行」とか出ていても、注意しないと高度を下げ始めいきなりNRTに来るからね。

そんで今週のベランダ撮影成果、

パキスタンの日本人会のチャーターで来た邦人脱出機のフェリー(と聞いている)レトロカラーの777だが、ボディ上部のペイントハゲハゲでこんなんでいいのか?

到着便は成田地方ウインドシアが激しくSDJにダイバート、同じタイミングでカタールはHOLD指示のあとに「燃料あと6分しかもたない」とか言ってくるし嵐の成田はスリリングであった。

そんで今やレギュラー、毎日とは言わないが、わりと飛来するシェンフェン

ペイントカッコイイし、中古の757寄せ集めでマニア的にはGOOD!

もちろん重量が重い機材は上がりが遅いのベランダだと撮り逃しも発生

昨日はMU(ムーと呼ばれている)の350も来たし、初めて見たぜMUのA350

という事で、対人接触率9割以下を実現しております。

昔のバルブ撮影は

いや~最近スローシャッターの秒数がいろいろあるのでバルブという言葉を使わなくなった昨今ですが、昔は夜景撮影はシャッターダイヤルをBにしていた。

今と違いISO、いやASA感度が低い時代の夜間撮影は大変

当然三脚必須、タングステンだとかナトリウム灯だとかもう忘れたけど、空港の照明灯が色被りする。下の写真は93年頃のサンディエゴ(私21歳)、ボディが緑かぶれしているでしょ。さらに長秒露光しているから機体左後ろに光跡ができている

当時ASA400のポジフィルムを使用すると粒子が荒れた感じになるので、基本は100、通常は感度64のコダクローム

これは紫色のなんとかフィルターを使用して緑かぶれがとれている伊丹空港

時には満月との絡みも

でも今考えると、手前と月の露出は会わなそうだから多重露光したのか?自分で撮った写真のデータも30年前なので失念。

撮影データはデジタルと違い分からない(覚えていない)が、クレーターが出ているということはたぶん多重露光だと思う。

撮影はロサンゼルス空港1994年とか、夜のLA当時は怖いんだぜ~

この時代はホント夜景撮影なんて、経験と勘が全てで、36枚撮りという制限のなか、かなりの失敗とフィルム代という授業料を払ったおかげでプロカメラマンで食べられるようになったが、今じゃとりあえず撮って露出考えようって、すごい時代だぜ。

所有権変更で現金を

海外メディアの記事でキャセイパシフィック航空が複数のB777をリース会社に転籍してリースバックという記事を数週間前に見て、先日もデルタが同じように所有権変更の記事がブルームバーグに載っていたが

自社機があればの話だが(航空会社はリース機ばかりのところもある)所有権変更でリースバック契約すれば、とりあえずこの苦しいタイミングでもCASHは手に入り資金繰りができる。

すると「機体番号指定」でリース会社から弊社に「A航空、ボーイング7〇7の機体番号Nなんとかの写真ありますか」とが入る。

まあそりゃそうだ、投資家の方に写真の一枚でもあげた方が良いし、説明資料でも使えるだろう。なので通常期もそうだがこのタイミングでリース会社からオーダーが入ることもある。

まあ番号管理をしているスポッターを名乗るプロ航空カメラマンは他にいないので、スーパーニッチなマーケットだが、こういうときでもありがたいクライアント様です。

写真は相変わらずのポジスキャンだが、AEROPERU@LAX

この塗りもなかなかキレイだったんだけどな、National Airlines@LAX

ワンワールドだったメヒカーナ@LAX

ロイヤル・トンガ@SYD 機体番号V8ーRBB とくればブルネイじゃん

ブルネイから借りてきたのか・・・機内はロイヤルブルネイ航空仕様なのか?とか考えるのが、萌えポイントであります。

今じゃ無用なテクニック

機体番号集めをしていると「番号を集めてなにがおもしろいのか分からない」とよく言われるが、

「大丈夫です。こんなことを30年やっている私もなにがおもしろいのか本当は分からないでやっていますので」

山男が山に登る理由を聞かれて「そこに山があるからだ」みたいなもん

「そこにレジ(レジストレーション)が書いてあるからだ」

なので

N151UA

N152UA

N153UA

N154UA

N155UA

N156UA

キリがないのでこの辺でやめておくが、まあこうやって番号順に並ぶとちょっとうれしい。

1989年や1991年の撮影、当然フライトレーダーなし、1枚のコストが100円弱、当時高校生なので

機体斜め前で見づらい機体番号をチェック(単眼鏡使用の場合もあり)すかさずメモ帳を見て、撮影済か未撮影かを確認、未撮影ならズームを行いピントを合わせて撮る。

この間の時間はわずかなため、スーパーテクニックが必要であったが、今じゃ

「とりあえず撮っておくか」とデジタル時代どころかフライトレーダーで機体番号まで事前に分かるって、どういうことよ・・・

おかげで飛行機撮影のハードルも下がりました。

接触率9割減

政府は人との接触率8割減を目指すと言うが、こちらは 緊急時に社会に必要な仕事ではないため、 出社しない身分なので9割減を実現。

電車は当分乗っておらず、乗り方忘れたくらい。

移動は自分の車だけ(田舎なので)都会だと出るだけで誰かにあったり公共交通機関利用もあるが、それもなし。

まあそうしないと毎日通勤している方は電車乗らないわけにもいかないし、そうすると接触率8割減は厳しいと思うので、私のような職種の人が平均値を下げないと。

医療関係者やどうしても出社しなければならない方、お疲れ様です。日本のためにありがとうございます。

こちらは一日生活していて、通常会う人は0、もしくは宅急便のお兄さん1名、たまにスーパーに買い物程度、仕事は完全にメールとなっている。

たまに珍しい機体を撮りに出動しても会う人0、ガソリンスタンドもセルフで対人接触率普段より9割減であります。

写真はポジスキャンの1997年SDJ

HND第一ターミナル北ウイング

レインボー全盛期

レインボーとハーレークイーンエア@FUK、

ハーレークイーンエアなんて撮っている人、今じゃ少ないだろうな、

こういう消滅したペイントを記録で残していかないとさ

パイロットも危機

航空業界全体が危機的状況だが、日本だけならともかく世界中でこんなになるとは誰も想定していなかった。すでに近所の友人のディスパッチャーは勤務が激減。

訓練所時代の後輩で現在は国内エアラインの教官機長と話すと

「ウチの会社、副操縦士訓練途中で止めましたよ、シミュレーターでうつったらまずいし」

そんで「会社つぶれたらどすりゃいいんですか?俺、飛ぶ以外にできないんすよ・・・」

これまではある程度の飛行時間と経験があれば、(航空身体検査も通れば)LCCは随時募集しているし、世の中パイロット不足だし、英語力あれば中国、台湾、うまく行けば中東系エアラインに行ける、とまあ機長までなっていれば再就職も余裕の状況だったが、今はそうもいかない。

「海外でシミュレーター訓練やっている機種の場合、特例が出ているものの海外に訓練に行けないから資格期限切れで飛べなくなる恐れもあるんです」

そうか!なるほどね~

パイロット不足と言われていたが、また当分冬の時代が来るかもしれない。

彼は「あ、俺フォークリフトのATP(定期運送用操縦士)持っているからフォークリフト乗りますわ、フォークリフトならどこかで仕事あるでしょ」

 私のまわりの機長の人はすぐに得意な乗り物があると「俺、原チャリのATPあるから」とか「○○ATPあるから」と言うが、ATP=機長できるくらい経験あるという意味だが、フォークリフトのATP資格はねえわ、

フライトレーダーを見てると航空大学校は今も訓練しているし、先週会ったヘリのアシスタントをしてくれた新米ヘリパイロットは資格取得に2000万円かかったそうだが(親が応援)投資をとりもどすのはエアライン以外は大変な世界であります。

パイロット需要は景気と監督官庁のさじ加減次第なのである。

写真はポジスキャンしていたもので、本文とは関係ないがイメージということで

キレイな尾翼でしょ

このデザイナーの先生(現在70代)と数日前に話したが、今もクレバーです。


みんなで上海

このところ午前中にエアカナダは来るわ、UNITEDも773ERが上がるわで、通常のスケジュールの常識が通用しない成田だが

なぜか多くの便が上海へ向かう、AIR CANADAはB777-300ERの機内座席を外してCARGO搭載できるように(カーゴドアはメインデッキにないが)したという英文記事もあり

エアカナダもUNITEDもANAの777Fも他のCARGOも上海行が多いが、上海に貨物そんなにあるのだろうか?

毎日のようにNRTに来るAC B777-300ER

残り1機でコンプリートだったが、おかげで集まったぜ!

黄色は完璧、オレンジ色は曇りなので要「再撮」とはいえコンプリート

まあ旧塗装も多いが、レジが集まればいいので番号はっきり真横ならOK、

この塗りも好きだったんだけどな~、このドットの細かさが素晴らしい。

背景が重要

機体真横のスポッティング写真も撮るが、背景に気を配って写真も撮る

ニューヨークのツインタワー、当時コンチネンタル航空勤務 日本支社トランスパシフィック(太平洋線)担当でしょっちゅう会議やセールスでニューヨークに行っていた。2000年

なんてったって航空会社は自社の座席はタダだから、すぐ「来い」となり毎月太平洋横断とか・・・

さらにこちらは本社のヒューストン、後ろのビルがダウンタウンでここに本社があり「トレーニングで二週間ヒューストン」とかあり、世界各国の支店メンバーと訓練、二週間全て英語(プライベートも含む)1999年

しかしテロ以降ヒューストンは撮影許可とらないと捕まるようになったのでめんどくさい

現在のHND T2付近、同じ場所がないので比べられないが後ろのビルは明らかに少ない、尾翼後ろはトリトンスクエアだろう、今トリトン見えない気がするけど・・・

1996年HNDターミナル1、左後ろの東急ホテルが懐かしいぜ~、大師橋もクリアに見える。

後ろの緑の築堤みたいなところが現在のターミナル3(元国際線ビルだな)