フライトの楽しみは、自由に空を飛べる
毎日訓練すると、昨日出来なかったことができるようになり、毎日自分の進歩と反省点が見える。
昨日はうまくいかなかったのに、今日はうまく行くと、さらに次の課題が見えてくる。
それがとても、とても楽しい。一歩一歩飛ばせるようになってゆく。
もちろん、そんなにうまく行くわけもなく、頭でわかってんのに、なんでできないんだ!!!と自分に腹がたつ、という事も多し。
さらには、飛んでいると毎日なにかがあり、この日はトラフィックパターンをまわって離着陸訓練をしていると
同じ周波数にセスナ・サイテーション(米軍)がインバウンド(進入)
一度フライバイ(滑走路上を通過)して、空港の離着陸コース(パターン)に入るとのレポート
フライトサービス(管制みたいなものだが強制力はない)はJA302H(私の訓練機に 上空待機を指示)
別の機体にも南で待機を指示、
サイテーションの高度は1500ftと言っていたので、こちらは800ftでHOLD
飛ばしながら(高度、針路、エアスピード、マニュホールドプレッシャー(パワー))をチェックしながら、無線を聴き、
先方進入機(ジェット)にぶつからないように、待機場所を考え、インバウンド・トラフィック(サイテーション)の位置に気を配らないといけない。
そして、フライトサービスは「サイテーションを視認できますか?」と聞いてくるが
米軍のサイテーションはグレーなのよ。
この日は視程はあるが、空に上がるとヘイズ(塵がありかすんでいる)でグレーのサイテーションは見えづらい。
ずっと、そちら方向を見て探せば良いが、FLY FIRST(飛ばすのが第一)
ホールディングパターンをまわりながら、つまり自機を飛ばしながら、横を見て飛行機を探しては
正面、姿勢確認、計器確認して細かい修正、さらには他にもう1機待機しているので、それも確認と忙しい。コレ、訓練生にはめちゃくちゃ大変。
ったく、ヒコーキならできるのに、ヘリはまだ慣れていないので、飛ばすだけで精一杯だぜ・・・
やはりヒコーキは白色がいいよ、視認できて安全だよ。
まあ米軍機は当然 軍用機なので視認しやすいと、よろしくないので、こんな色(もう少しライトグレーか)
米軍のサイテーションの写真はないので、同じ色味の機体ということで、少しはイメージが伝わるでしょう。
フライト訓練はつらい、けど、おもしろいよ~
非現実体験ができるぜ!