試験のことをチェックライドと言う
まずは、「コイツの技量と知識は免許取れるだけのものと保証します!」と
教官がサインしてくれないと、試験に行けない。
第一関門:オーラルテスト(口頭質問)(英語に決まっている)
これに受からないとフライト試験に行けない。
そもそもヒコーキ飛べるので、一応復習で空域、
あとはヘリのシステム、エンジン、燃料、重量計算などの質問が続き
これから山小屋に飛ぶけど、このコンディションで飛べるか計算
全問答えられるわけでななかったが、なんとかフライト試験へ
そして、飛行前点検を行い、空港コンディション、天候、NOTAMなどを報告し、
飛行可能と判断
機長として行動しなければならない。
だが風が11ノット、正直訓練生にとっては試験だと、かなり厳しい・・・
明日より天気が下るので、今後三日間は試験ができないそうなので、待たされても精神的にキツイから無理のない範囲で飛びたい。
科目の一つであるオフエアポート・ランディング(空港外着陸:山の上)は教官が「あの試験官はここに行くからな」と複数個所に行き練習したが
試験では
「全然違うじゃん、行ったことないところを指示されたじゃんか(涙)」
写真はイメージだが、こんな尾根に着陸せよ!との指示
道路沿いに斜めというか、うねうねとカーブしながらアプローチしたり
風は事前にWindyというアプリで標高を入れてこのあたりの風を確認。南西風である。
上で風が読めなくても、
「南西風と判断、したがって北東からアプローチを開始」と宣言し、最終進入すると、
最後のところに家が1軒あり、そこにアメリカの国旗がたまたまありチラッと見ると「東風」でたなびいているではないか!!!
うっ、上の風と下の風が違うじゃん・・・
まずい
まずい
まずい
しかも東風だから西からのアプローチは手前に木があり難易度高し
さすがに、これは見られていて、デブリーフィングで指摘され、難易度高しでも西からアプローチすべきだったとアドバイスをいただいた。
風とお友達にならないといけない
「風を感じろ」
風の影響で、科目をこなすのが、かなり、かなり、かなり大変であったが、まあオマケしてくれたのか・・・とりあえず合格!
ヘリの後ろに虹が出た。
20歳のころ、同期たちは親のお金でいろいろライセンスを取得していたけど、ウチは親父が難病でビンボーで高校まで出してもらえるのが精一杯
なので、高校を出て二年間働いて、自分でお金を貯めて単身アメリカに行ったが、みんなのようにいろんなライセンスを取ることができなかった(頭脳の問題もあり:笑)
まあプロパイロットになる気は、最初からなかったので、まあいいさと思っていたが、
これでとりあえず
20歳の自分に決着をつけることができた。
ヒコーキもへリも乗れるようになったが、免許取り立ては経験不足ではっきり言って「ちゃんとは飛べない」ので、精進しないといけません。
あとは日本での書き換えだな
007のジェームズボンドも、ヒコーキもへリも乗れる(ときがある)ので、世界を救う気持ちで頑張ります(笑)
なお、応援していただいた方々、仕事を休んでご迷惑をかけたお取引先、教官のKyleとJacob、イクザミナー(試験官)、日本の教官や匠航空関係者の方々、こんな風に多大な悪影響を与えた(笑)京都のS氏、くまもとフライトクラブの方々、ブログ愛読者の皆様ありがとうございました。お世話になりました。
この御恩は忘れません・・・