無事にヘリコプターパイロットライセンスも取得できたので、少しは経験を積んで帰らないと、と思い撮影ミッションへ
出発地はワシントン州のレイク・シャランというところ
機体を手配してもらい、言われた住所へ行くと湖畔の小さな倉庫があり、その前にド派手な機体がとまっていた。
パイロットの名前はブライアン
「YOUはAIRPLANEとチョッパー(ヘリのこと)PILOTなんだろ、この機体の(フライト)時間はあるのか?」
「Less than One Hour(1時間以下しかない)」
飛行機もへりも当該機種の飛行時間がモノを言う。
「じゃあ飛行時間いるだろ、飛んでいけ」とチェックリストを渡されるが、前には小屋、周囲はブドウ畑。
風はないけど、正確にテイクオフしないと障害物が多すぎだぜ。
まずは垂直離陸で、右にホバリングで横に進んでずれて、道路に出てブドウ畑の上を高度を上げて・・・と
こっちは免許取り立て、
若葉マークにいきなりこんなテイクオフやらせるか?しかもライセンス見せてないぜ、紹介されたとはいえ、白人しかいない風光明媚なロケーションに突然あらわれた怪しいジャパニーズ(私)をよく信じるな・・・
という事で一応、万が一のためにアシストしてもらいテイクオフ。
このレイク・シャランというところは、避暑地で別荘地だが、コロナでシアトルの人々がリモートワークができると引っ越しをしてきたそうな
という事で、美しい湖の上をフライトし、モーゼスレイク空港へと向かったのであった。
途中の景色は大草原、そこを小さなヘリで飛んで行き、空撮をして帰る。こんな広大な景色はアメリカならでは、そんなロケーションを自分で操縦して飛んでゆけるのは幸せである。
苦労したかいがあったぜ・・・
しかし、このブライアン、着陸するとすぐにドアを開けて出ていき、シャットダウンも全て私がやることに
(慣れていない機種だぜ、しかも俺はめちゃくちゃ新米ヘリパイロットだぜ、いいのかよ)
そんなエキサイティングで、HAPPYなフライトを終えてベースに戻りカードでお支払い
「えーっと、チップは?」
遊覧飛行ではチップは聞くけど、チャーターだし、
しかも95%以上の操縦は私がしていて、オメーは道中スマホをいじるか、べらべら喋るかしかしてないじゃん・・・と思ったけど、そこは日本人の弱いところ
最近はカードの決済で「NO TIP」 「10%」 「18%」 「25%」とかあらかじめ表示されていて、目の前で押さないといけない
まあ仕方ない、急なリクエストに対応してくれたし、ログブックにサインしてくれて自分のフライトタイムにもなったので想定よりも予算オーバーだが、本当はチップはチャーターなんだから込みでしょと言いたいが、TIP10%を押して帰路についたのであった。
NOと言えない日本人ですいません・・・