パイロットになって30年
こうやって書くと「プロのパイロットじゃないじゃん」と言う人がいるけど、それは航空後進国の日本ならでは
要するに「車の免許をとって30年」みたいなもの、
日本だとパイロット=プロという頭しかないけど
ドライバー=全ての運転手 と同じ意味である。
そんで長らく正面にある「6つの基本計器を見て、外を見て修正」の繰り返しが身体に叩き込まれているが
最近こんなアナログの機体も減ってきたので、そろそろEFIS エレクトリック・フライト・インストゥルメント・システム
に慣れておいた方が良いというアドバイスもあり、訓練へ
「まあ計器だから同じでしょ」と思いきや
PFD プライマリ・ディスプレイ
MFD マルチファンクション・ディスプレイ
GPS
字が細かいし、高度と速度が だいたいこんなもんというアナログの針と違い、
数字がチラチラ、リアルタイムで動く
さらには教官が「VSI(昇降計)見ろ!」と言われても、慣れていないのでVSIってどれ?
とか「ボールが飛んでいる(すべり計)」と言われても、現在どういう状態の横滑りか、パッと理解して
身体が反応できない・・・
3日飛んだ感想としては
「これさ、オートパイロットで飛ぶ機体には向いているけど、マニュアル一人操縦だとどうなの?」
「おっさんの目には、デジタル表記より針の方が良い」と感じた
だって時計も70年代?にデジタルが増えたけど、針に戻ったじゃん
これって、針の方が感覚でつかめるからでしょ?
いや~、デジタル計器でも飛べると思ったけど、想定よりも厳しいぜ・・・
まあ慣れるしかないか