私、飛行機のパイロットライセンス 日本では飛行機(固定翼という)の操縦技能証明
というのと ヘリコプター(回転翼と言う)の操縦技能証明を持っているので
飛行機もヘリコプターも飛ばせるが、これもいろいろややこしくて
アメリカでヘリコプターのパイロット試験を受け、アメリカでは大型のヘリ以外は訓練すれば飛ばせる資格があるのだが
日本に切り替えると試験を受けた機種のカテゴリーしか機長として飛ばせないというややこしい事になる
なので、これまではレシプロエンジンのヘリコプターしか日本で機長ができなかった
が、しかしジェットヘリに乗る機会も多く、ここ二年かけて訓練を行いジェットヘリの資格を取ろうとしていて
その実地試験が行われた。
こういう「航空従事者試験場」というところで、試験費用をすでに支払いしているので
試験官が国土交通省航空局より来て、まずは口頭質問から行われる
持参する「飛び道具」も多く、フライトコンピュータ、プロッター、航空法、チャート(有効性がある地図)、AIM-J(飛行マニュアル)
など
そんで、まずは機長として書類の説明
個人情報などがあるので一部加工しているが
パイロットライセンス、無線免許、身体検査証が有効な事、
そして機体の登録証、耐空証明証、無線局免許状、現在耐空検査(車検みたいなの)を受けてどのくらいか
改善命令が出ていないか、エンジンの規定整備からどのくらい飛んでいるか、などなど延々と説明する
そして飛ぶ時の必要書類も解説
「法73条の2 「機長は、国土交通省令で定めるところにより、航空機が航行に支障がないこと
その他運航に必要な準備が整っていることを確認した後でなければ、航空機を出発させてはならない。」 この規定に基づき 施行規則 164条の15 に従い確認を行います。
まずこれに先立ち「航空機の備え付け書類」の有効性の確認を行います。
という感じで延々言わなければならない
これが終わると
どうぞお座りください。となり
小一時間、根ほり葉ほり、知識を口頭質問される、
すでに試験官が決まると諸先輩方が残した「こんな事聞かれた」リストに基づき
自分で200問程度のQ&Aを制作していて、しっかり勉強したが
「エンジンの図解を書いて」とか
「油圧のシステムの図解を書いて」
「燃料系統は?図解を書いて」
「H/V曲線(適切な離着陸のラインの図)を書いて」
とか、機体を見るとだいぶ機体が透けて見えるくらいになったが、
え、それは知らないし、俺メカニックになるんじゃないんだけどなと言う事まで突っ込まれる
法律、空域、地図の見方、システム、気象などどんな質問が来るか分からないわけよ
これで一時間、すげえ冷や汗をかきながら、試験が続くのでありました。
一対一の口頭質問、後ろに教官はいるが当然口は出さないので、なかなか厳しいんだぜ
ウェザーブリーフィングに続く