右手を離すと大変なことに

少ない知識と経験の中でも、このR-22という機体は操縦がめちゃくちゃ難しい

(ベテランヘリパイロットもそう言う)要するに何もアシストするアイテムがないので、めちゃくちゃプリミティブ 繊細である。

 

私は最初に乗ったときはマジで「死を感じた」くらいで、

危ねえよ、こんな乗り物とんでもない!と思った

 

それを今、自分で操縦しているんだから、おかしなものである。

もうさ、操縦感覚は「コピー用紙の厚さ(薄さ、0.02ミリとかよくわからんが)のコントロールが必要」

「うそでしょ」と思う方は、

ぜひR-22の操縦を体験してから、意見を言っていただきたい、それくらい繊細

 

ここでこの時期、問題なのが、どういう服装で乗るかとうことだ

 

写真はイメージだが、寒いのでPilotジャケットに中はフリースだが、陽が出るとこのように、金魚鉢の中にいるようなものなので気温が上昇

ただし上空では服の脱ぎ着はもちろん、少し座り直したり、前にわずかにかがんだだけで右手は動くのでヘリがグラグラと、すげえ揺れる。

これが飛行機なら、「トリム」さえとれていれば、手放しOK。

シートベルトを外してジャケット脱いでもOK、やるヤツはいないと思うが、後ろの座席に行って戻れるくらい気流が安定していれば余裕

ただし、このヘリは「死んでも右手は離してはいけないので絶対できない」

となると

判断を誤ると「機内は灼熱の中でジャケット着用のまま」、

暑いぜ・・・となる。

もしくは

往路は灼熱だったので 上着を脱いで薄着で、帰り上空に上がれば気温が下がり、外気温計を見ると3℃、しかもすきま風が入ってくる(ホント)

さらには雲が出てきて陽が陰ったので、めちゃくちゃ寒い、

厳寒です!しかも寒くてトイレに行きたくなり、帰りはエアスピードを速めて帰った・・・など

ヒーターはあるが、足の下にあるので、慣れないのにそんなところのレバーを引く余裕はない

ただし、左の黒いレバーと手前の黒いレバー(特に下)は必要に応じて引かないとエンジンが止まる

運航中に、この赤いレバーを引いたらOUT!エンジン停止!

もちろん確認しながらだけど、下を見ると=右手がわずかに動く=ヘリがグラグラと揺れる。

まあこれも慣れなんだろうけど、ロビンソンR-22 というのはそういう乗り物です。