週末、先週NEWSで知った岡南飛行場の重大インシデントについて、パイロット仲間と議論
我々は、航空局があれで重大インシデントにするのがおかしい という見解
元ドクターヘリのPilotも同意見のようで
https://bell214b1989.blog.fc2.com/blog-entry-5204.html
一人の将来ある訓練生のために、ここは納得いかないので書きたいが
私が聞いている状況はこう
岡南飛行場で、ファーストソロのヘリ訓練生がフライトサービスの情報を聞き間違え、滑走路に進入
最終進入コースにバロン(飛行機)がいたので、慌てて誘導路に戻った、バロンは安全を考えゴーアラウンド
もちろん、最終進入機がいるのに滑走路に入った訓練生が悪い、これは明確
私も岡南飛行場でファーストソロに出たので、手に取るように分かるし
当該の飛行機運航会社もヘリ会社にも、昔の仲間がいるので情報が入っているが
「どちらも問題なかった」と言っている、アメリカなら「Sorry」で済む話
じゃあ、誰が航空局に通報したのか
どうやらフライトサービス(元管制官だが権限なし)のようで、立場はただの人
しかも HOLD SHORT(滑走路手前で待機せよ)と指示したそうだが、本来フライトサービスは情報を与えるだけで指示はできない立場
ここがおかしい
そもそもフライトサービスとは日本だけで、航空先進国アメリカにはない
アメリカのUNICOMは燃料屋さんのおっちゃんが風の情報をタイミングがあえばくれる程度
さらに事故調査委員会が入る前に航空局が「重大インシデント」と言っているのがおかしい
そりゃあ、管制塔がある空港で管制官の指示を無視した、この間の羽田空港のタイとEVAの翼が接触した
となればヒアリングしなくても明らかに重大インシデントだが、
今回は違う
もし私が今の技量で滑走路手前で離陸準備完了で
「Traffic 5mile final Baron」(Baron機が5mile 最終進入中です)と言われたら
じゃあ先に離陸しよう と判断するだろう。
今回、進入機が何マイルに来ていたかは情報がつかめていないが
上のブログの元ドクターヘリパイロットも言っているが
ソロフライトはコールサインに「SOLO」をつけるので
フライトサービスも見守ってくれて当然の気持ちがあってしかり
航空法第一条にもある「航空の発達、公共の福祉につなげないといけない」
今回の訓練生の気持ちを考えると気の毒で仕方ない
ましてや、ファーストソロで滑走路の手前でホバリングして数分待機するのはきついので
だったら、スポット出る時点で待機を指示するのがフライトサービスの役割だろう
今回は元管制官(フライトサービスはだいたいそう)のエゴが出たため、このような気持ちの悪い
状態になっているのと
フライトサービスという指示は出してはいけないが、実際には指示を出している中途半端な日本のやり方を考えるべきだろう
だって 非管制圏だからフライトサービスはただの人なのだから・・・