権利関係の影響で歴史が失われる

今週、新しい本について編集者と会議

ある空港や航空会社の 歴史本(その会社の公式)を作成するにあたり、

私も古い写真から最近の写真までを出して参加するため打ち合わせ

 

空港や航空会社の時代を残すには、昔の資料やポスターなども掲載した方が良いが

20年前なら問題なかったのが、今や権利関係で掲載できないものが多数

 

例えば人物関連

そのエアラインの歴史本を作るなら「〇〇エアラインの50年前のポスター」とか掲載したいが

機体前にスチュワーデスが写っている、

すると

「その方の了承をとってください」となり

そんな50年前のスチュワーデスさんの連絡先があるはずもなく、あっても個人情報でNGだし

そもそも生きているかすら分からない=承諾がとれない

掲載不可となる

 

他にも、エアラインのポスターとかで

私が記憶にあるのはJALのジャネットジャクソンとか藤原紀香さんとか

タレント系は基本NG

こんなの絶対NG(今回JALは関係ないが、ストックですぐに出た写真がこれだった)

でもさ、当時のポスターを見ると

「ああ~そういう時代だったよね」と思い出すし文化でありそのエアラインや空港の歴史

それが掲載できないどころか、葬られてしまうのはいかがなものか?

権利関係が強すぎると、弊害がおこっているわけよ

 

今回JALは関係ないが、藤原紀香さんの「バーゲンフェア」のポスターとか

夏の沖縄のCMとか、その時代を思い出す

1980-90年代はこの時期になると、ビール会社のポスターみたいに

水着のタレントさんが、「〇〇で行く沖縄」みたいなポスター出てたよね

今はそういうのも無くなりました・・・

満員御礼

成田空港制限エリア内 薄暮の撮影ツアー

昨日満席になりました。

 

またほかの空港でも企画が上がっているので、実現に向けて調整中なのでご期待ください!

成田 薄暮の撮影ツアー開催

夕景や撮れる制限エリア撮影ツアー開催、詳細は下記

https://nrttour.gpa-travel.jp/photo5/

こんな暗いタイミングで、普通の方を滑走路の横に堂々と入れるようにするには、関係者の並々ならぬ努力があり、手間もかかっている。

もちろん、セントレアさんが長らく制限エリアツアーを事故なく行い、その実績がほかの空港に展開しているのを忘れてはいけないし

今回のツアーを作るにあたり、「新しい場所は」とか「ここの場所をもっと長く」とか主催者と調整したりしたが、やはりどこでも撮れるわけではないし、制限時間もあるし、バス一台分の人(22名)が制限エリアの地面に降りるわけだから、リクエスト通りにはいかないが、この時間にこんな企画ができたことは関係者の努力、調整のおかげ

なので、薄暮の時間帯の撮影&ディナーはあのホテルなので、夜景が撮れるかもしれない・・・

このチャンスを逃す手はないぜ。

IBRへ送り

神戸から来ていたお客様を送りにIBR

そう茨城空港へ

成田から茨城空港は下道で1時間強

正直、渋滞の心配がないので羽田空港に行くより気が楽

この空港はもともと自衛隊 百里基地があるところに駐機場とターミナルを作っただけなので、

コストとしては便数が少なくてもペイできそう

ちなみに駐車場無料だが、第一、第二駐車場満車!

ここでのお目当ては北海道民おなじみのセイコーマート

北海道の仲間なんて「私はセイコーマートのカツゲン(飲料)で育ちました」と言い切るくらい

メジャーなお店でなぜか茨城空港にある

なので、こんなのを購入したが、雪印バタープリン 製造は「愛知県」って

そりゃねえぜ(笑)

でもバターのお味がしっかりしました

第三駐車場までの間にはRF4とF-4が

このRF4はお世話になっている元HACの機長が乗っていた部隊ので

JAL123便の時に自分たちはスタンバイしたが、上が出るな!と言われて行けなかったけど

上がっていたらもっと早く場所の特定ができたのにと言っておられたが

ある文献ではRF4を出したと書かれているものもあるが、私は実際に部隊にいた人のことを信じる

 

まあ、軍用機は専門外だが、ここは首都圏の守りの基地でもあります。

熊本 木山川が氾濫

昨日のNEWSで九州の線状降水帯のことが出ていて

「熊本県木山川が氾濫」

木山?ん?

飛行機は熊本ベースで飛んでいるため、二ヶ月に一度は熊本でフライトをしている。

さらには木山はKIYAMAで聞き覚えがあり

南から飛んでくると、まずATSIを聴いて、熊本TCA(管制)から熊本の管制塔にハンドオフをリクエストし

レポーティングポイント 「MIFUNE」で位置をレポート(下の図)ここはインターチェンジとコストコがあるのでわかりやすい

そうするとたいがい熊本タワーが

「ROGER リポート KIYAMA」と言ってくる

そうここが氾濫した木山川があるKIYAMA付近なので、よく知っている。

ちなみにKIYAMAには運動場のトラックがあり川があるので、そこが目印

 

いや~元々の本籍が熊本県の山奥なので、よくわかるが川のそばは危険です

山奥の鉄砲水で母方の実家が流されて消えたことがあるので、同じことを言うが上流でも危険

今年、流された家(毎年子供のころ夏休みはここで過ごした)へ行ってみたが、険しい山の奥

これは水が集まる可能性もあるな

 

この間も写真教室でこれから家を買おうという若者に、長老たちがこぞってアドバイスをしていたが

「異常気象だし、たとえ1000万高くても標高が高い方が良い

これから35年ローンとかを考えると低地はリスクあるよ」と言っていたが

私も同感です。

川のそばは異常気象だから、怖い、リスクマネジメントも大事だし

KIYAMA付近の家々も心配であります。

変わった人材の宝庫

吉本興業所属の文化人なので

たまには新宿の吉本興業東京本社で会議

写真は本社前の歌舞伎町飲み屋街、なかなか渋いぜ

文化人にはいろいろいるが、私の場合は吉本興業を通して映画の機体手配やコンサルをすることもあり

この日、来られたメンバーの中には、

砂場研究科「どろだんご先生」とか

学生服リユースショップ「さくらや」の創業者

スポーツDJ

書家の先生

など多彩な面々

こちらも「航空写真家」って 上からマンションの広告とか撮る人ですか?

と言われる

まあ、そりゃあそう思うよね

「航空機カメラマン」に名称を変えたほうが分かるかも、なんて反省しております。

そして閑話休題、昔ヴァリグ・ブラジル航空撮影でお世話になった客室乗務員の方が

今や大学の先生になっていて、こんな本を出した。めちゃくちゃ勉強になるわ

「内定者のためのエアライン英語マニュアル」

一応米系エアラインでバリバリ勤務していたけど、まだまだ英語力足りません。

これを見て精進いたします。

転職組がおもしろい

この時期は全国的に曇りか雨

梅雨があけた沖縄でさえ、連日コンディションが良いわけではないし、

晴れればどこでも良いわけではないので梅雨明けまでは仕事がスローになる。

 

というわけで、お世話になっているヘリ運航会社でのお話

高校を出て機長を目指して訓練を行い頑張っている若者もいれば転職組もいる

 

前職を聴くと

「救急救命士で救急車に乗っていました」

とか

「航空自衛隊の戦闘機パイロットでした」

とか

「陸上自衛隊で戦車に乗ってました」

とか

「ボートレースの学校に行き、卒業試験に落ちてパイロット学校に来ました」

とか

なかなかの面々

さらには経験(飛行時間)をつけて30代で海上保安庁パイロットへ就職した人など

資格と飛行時間があれば、海上保安庁とか入れるわけよ(30代までなら)タイミングにもよるけどさ

そう考えると、夢があるし、空を飛びたい人はおもしろいと思うぜ

でもさ、ナメちゃいけないのが

自衛隊のこういう大きいヘリで自衛隊で飛んでました

という人でも民間に出て、コレ(ロビンソンR22)で試験受けたら落ちました・・・

なんてケースも

世界一難しい乗り物と言われているロビンソンR-22

じゃあほかの機種で訓練すりゃあいいじゃん、と思うがお値段が高いわけよ

逆にこのR-22に乗れたら、他のヘリは乗れる

大きいよりも何にもついていない、これが難しいけど楽しいのさ

 

というわけで本当に飛びたい30代までの方ならプロになるチャンスあるぜ!

自動操縦がない、腕のみの職人の世界、悪くないと思うぜ~

レーダーから消えました・・・

よく映画やテレビで管制のシーンでレーダー画面を見ていて

「レーダーから機影が消えました」なんてのがあるけど、低高度のヘリ(飛行機も)ではしょっちゅうある話

この日もそう

まずは、しょぼいキーだけど、そこらへんのフェラーリやランボルギーニにより「エクスペンシブ」な

ヘリのキー、空港で飯行くときは、一応持って行かないとさ・・・

まあ空を飛べるから、そりゃそこらへんのスーパーカーよりすごいんだが、キーはしょぼい(笑)

そして、右席(機長席)に座り、チェックリストスタート

「ライトサイドクリアー」エンジンスタート!

なお昨日、ブログ愛読者様から

「着陸料は現金のみですか?PayPayとかでは払えないんですか?」と質問があったが

私の記憶が正しければ払えません、Cashオンリー!

神戸空港ではこちらはランウエイ27でヘリパットからテイクオフ、その前にスカイマークがランウエイ09で着陸

つまり対抗して上がるというわけ、右手にエアバスヘリコプターの格納庫が見えるが、

空港でのテイクオフは久しぶりで、ノーズを突っ込んで加速するのが久しぶりだと怖いぜ

神戸を離陸し、「名谷(みょうだに)」という北西のポイントに出発、「みょうだに」でバロン(双発機)とすれ違うが

こちら120ノット、向こうも150ノットくらい出ていて500ft差なので、対抗時速500kmくらいなので速い早い!

当然管制指示を受けているので問題なし

そこから知人が働いているゴルフ場を通り、三田方面に行くが六甲山の裏になるので

管制から「レーダーに映っていません」と言われる、

「高度変更の際はご一報ください」と言われて高度を上げるときにコンタクトするが、通じない

その後、ようやく通信回復、

右手遠くには伊丹空港が見える(これより近づくと空域に入るのでNG)

つまり通信ができない、レーダーに写らないエリアって低高度だとわりとある

レーダーがない箇所に来ると

「レーダーサービスは終了します」と切られてしまう

これがアメリカなら、たくさん機体が飛んでいるので、万一の緊急時も

誰か上で無線でつながるのでリレー(通信)してくれるけど、日本はあまり飛んでいないので、そこが怖いところ。

というわけで、関西TCA(無線)、京都ローカルと無線周波数を変えて

京都へランディング

着陸はこの機種はまだ飛行時間が少ないので、全然ダメダメ

だって世界一操縦が難しい乗りものはロビンソンR-22と言われているが

次に難しいのがこれ、ロビンソンR-44だぜ!

ウソだと思うならやってみてください。そもそもホバリング、離陸すらできないからさ

神戸空港へランチに

この日のフライトは京都を上がり、八尾の空域の北を抜けて神戸へ

ここは上を伊丹のアプローチ(進入管制)があるので高く上がれない、

まずは神戸空港へ行くまでの空域と周波数をメモ

ここでこの周波数に切り替えてとか事前準備が大事

そんでヘリを格納庫から出してオイルなどのチェック

途中、あべのハルカスの横を通過するがあべのハルカスのてっぺんよりも低い高度を維持しないといけない

 

さらには、ユニバーサルスタジオジャパンの上を通り神戸の管制圏へ

神戸市内では、タワーマンションの上にHと書かれたヘリポートがあるので

着陸してみたくなるが そこはガマンガマン(笑)

管制指示はスカイマークの次 YOU ARE No2 進入を継続せよ との指示が

目視でスカイマークの737を視認し、着陸許可が出たが

こちらが降りるのはヘリPAD EAST

横にFDA機がいるので高めに入らないとエンジンブラスト(排気)の影響を受けたくない

そんで、無事にランディング

乗員なのでランプパスとかなく、ブラブラ歩いて着陸料をお支払いに行くが

普段撮影で入ると事前手続き大変なのに、飛んではいれば手続き不要

この差はなに?

ちなみにこの後ろの建物で着陸料1100円お支払いするだけさ

まあ一度自分で飛んでくれば、空港のアプローチや周囲が理解できるので、

自分で来ないとダメだな

 

八尾のタワーは関西弁

梅雨が明けたら撮影案件が複数入っているが、この時期の仕事は余裕

梅雨明けというOKAも天気はイマイチだし、梅雨がないという北海道もクリアな晴れ予報ではないため

ちょっとした案件とブラッシュアップで京都ヘリポートへ

上のアイテムがフライト道具

こんなところで遊覧飛行もバリバリやっている

京都の遊覧って、大文字焼、金閣寺、清水寺、梅小路蒸気機関車館、東寺とかいろいろ見るものあるので

おすすめ

アメリカ時代の同僚&Pilotの先輩であり教官と打ち合わせ

といってもPIC(機長)は私なので真剣にルートと空域をチェック

京都を上がり、すぐに

大阪インフォメーション(航空無線)を呼び出しフライトプランをOPEN

次に関西TCAにコンタクトを行い、周囲のトラフィック(他機)の情報をもらい、訓練空域のそばを通るためコンディションを確認

さらには八尾タワー(管制)とコンタクトと忙しい

 

京都を上がって15分で八尾の空域だぜ

今回の相棒はJA07EZ

八尾は自分の操縦で初めて飛ぶが、想定よりも管制塔忙しい

さすが滑走路二本ある空港だぜ。

リクエスト クロスミッドフィールド(空港直上)を通過

なお、英語だが管制官、関西弁だったで(ホント)

なんというか、関西弁なまりの英語

 

なんなら23日のライブATCでUTC0530~を聴けば分かる。(笑)

今は無線、あとでじっくり聴くことができるのもいいよな~

今度は八尾飛行場に行ってみることにしよう。

この日は大阪南部をフライトして、阪和線の廃線跡を見て京都に戻るリカレントフライトでした。