フライト訓練は日本の方が今や安価

一昔前は PILOTライセンスを取るならアメリカが安価

と長年言われてきた。

が、しかし、昨年アメリカで試験を受け、その前後は日本で飛んでいる私の経験では

ハッキリ言います!

アメリカ物価高、円安により絶対に日本の方が今は安価です。

航空大国アメリカの考え方、カルチャーを知るのは非常に大事だが

何しろシャケ弁が3000円のLA、熊本は全日食チェーンのお弁当が298円

ホテル代もシャレにならないくらい高い

さらには、航空工学を英語で学ぶ 20歳で経験したが、これがめちゃくちゃハードルが高い

二十歳だからできたけど、今じゃ無理

フライトスクールを選べば日本の方が安価、滞在費も安価

なんなら私が訓練していた岡南飛行場のいいスクールを紹介する。

訓練担当に元同僚でベテランパイロットもいるので自信をもって紹介できるぜ

こんな感じで日本人教官がしっかり分かりやすく日本語で解説

日本で自分の知っているところを飛ぶのって楽しいよ~

なので私も熊本や京都(最近行けていないけど)で飛んでいます。

飛行機なら400万円くらいで免許とれるかもしれない(本人の勉強と腕次第)

お金よりも訓練と勉強が大変だからさ、数年かけてPILOTになるのもありじゃない?

バナートーイング

アメリカで昔からあるバナートーイング

Bannerとは宣伝の幕で、これを引っ張るというもの

左前に小さな機体が見えるでしょ

これがめちゃくちゃテクニックが必要で、最初単独で上り空港に設置してあるBannerのワイヤー付近をローパスして

急上昇(失速しそうに見える)、そんでバナー(幕)ひっかけて地面に擦らないように上昇して行く。

これで町中フラフラ飛んで宣伝するというもの

日本じゃ見たことない、こうやって飛行時間をつけ=経験を積んでだんだん大きな飛行機へステップアップしてゆくわけ

ちなみに撮影場所はフェニックス空港近所

これを撮っているのと同じ場所

便数めちゃくちゃ多いぜフェニックス空港

日本で大空港のそばでこんなことやったら怒られるけど、そこは航空大国アメリカ

寛容というか、なんでダメなの?いいじゃん、

以前も書いたが私が勤務していた会社ではPILOTが飛行機までスケボーで行っていた人もいたけど

日本じゃ新聞沙汰になるぜ。

さすが航空大国アメリカです。

地方空港の重要性

ブログ愛読書様から

「能登空港だってこれまでメディアは税金の無駄とか言ってましたよね、それが今回になって

能登空港を活用して救助にとか・・・あのメディアの姿勢はどうなんですか?」

というメッセージが来た

おっしゃる通りで、愛読書様も福島空港にも言及しておられたが

3.11の時も、仙台空港は沿岸でダメージを被ったので、福島空港が活躍した

(あえて古い写真の福島空港)

能登空港の2023年の公式発表の収支を見ると、マイナス3億円の赤字

確かに採算はとれていない、しかし空港はインフラであり、経済効果があるので

能登空港を利用して能登半島を訪れる人の経済効果は計り知れない

 

公式発表では経済効果は41億円とあり、数字が正しければマイナス3億なんてノープロブレムじゃん!

またこういう災害の時にも必要なので、採算だけでは語れない

昨年行ったオホーツク紋別空港もそう

 

ただし県管理空港はやる気がないところがあるのも事実で、いろいろ害は聞く

利権と思って何もせず努力もしない、あんな空港やこんな空港もある

なので広島や静岡、高松のように民営化できるところは民営化

結果:高松と松山では差がついたし、広島と岡山もそう、採算がとれるところは民営化に私は賛成

なので、能登や福島空港も不採算でも災害を考えると、あった方がいいでしょう。

空港の経済効果と採算、研究してみてもおもしろいかも、それかすでに資料があるかもしれないな・・・

民間ヘリも出動

数日前から少しづつ連絡が来ていたが、

ウチのヘリを運航しているヘリ会社も被災地へ入り、ヘリでおばあさんや、避難所から移動する小さい子とお母さんの輸送

物資輸送に行っているようで写真が来た。

さすがに人の写真を勝手にアップできないのでイメージだが

まあこういう感じで、空港じゃないところに降りるわけよ

 

詳細は聞いていないので推測という前置きで書くが、(取材じゃないし)

日本は場外離着陸場というアホな制度があり、アメリカはパイロットの責任でどこでも着陸できるが

日本はできない

以前も書いたが、訓練で山の中の狭い空き地や林道に着陸ガンガンするし、試験でも行くし

これができないと試験に受からない

私が着陸した場所(下)ワシントン州の林道

まあ日本でも、そういう訓練を半年に一度ほどしているんでできるが、

何が言いたいかというと、災害時にいきなり言っても降りたら違法になるので

場外離着陸場の申請がOKにならないと飛べないわけ

今回の詳細は知らないが、あんまり報道されていないけど民間ヘリも助けに行っているし

能登半島というロケーションではヘリが便利、

3.11の時は内陸が大丈夫だったので内陸から櫛のように横に助けに行けたが今回は半島なので

海か空からのアクセスがベスト

こういうときにヘリがもっとフィーチャーされると、考え方も変わるんだけどな・・・

Anyway 民間ヘリも知られていないが救助に入っているのと、災害が多い日本ではやはりヘリが便利だよね

そういう事が言いたいのであります。

 

アメリカ空港スナップ写真1

アメリカの空港は日本と違う発見がありおもしろい

まず駐車場に入る車を眺めていると、ガソリンはリッター200円超えているのに

相変わらずデカいアメ車を乗り回している人も多い(私もそうであったが・・・)

お高いエアストリーム(キャンピングカー)を連結して空港に来るSUV

歴代撮影車にSUVを使っているが、アメリカの友人に車種を言うと「小さいSUVね」と

言われるが、日本では大きく銀座の駐車場には入らないサイズ(5m未満)だが、彼の地では小さいSUVなのである

そして日本じゃ撮れないFEDEXのCessna208

私も資格的に乗れる機材で、良い機体らしいが操縦したことがない

これで全米隅々の空港へ荷物を輸送する。

なかなかおもしろいじゃんね、しかし何機保有しているのか全米で数百機あるのか

いつか調べてみたい・・・

アメリカ空港スナップ2

フェニックス空港で撮影したBeechjet

今はホーカー400とも言う(メーカーが買収されると名称が変わりややこしい)

これ、元は三菱が開発したMU300ダイヤモンドジェットで、全然売れず、大赤字に

所説いろいろあるが、三菱からビーチクラフト社に製造販売権を売り渡したあとにタイミングもあるが

プチヒットとなり、アメリカ空軍にも採用が決まり多少売れた。

そんな歴史を持つ機体は最近少なかったが、今回出会うことができた。

そうHONDA JETよりもこちらの三菱MU300の方が先なのである。

知りたい人がググってみてください。

そんで話は変わるが、フェニックス空港のパイロット向けゲート表示、アメリカではわりとある

上の表記は推定だが 便名でも機体番号でもなく不明 左は出発時刻0835

下の表記 シアトル行き、出発まであと53分

という感じ

お隣は サンタアナ行き 出発まで43分

こういうのを見ているだけでワクワクする。

行先表示って、いろんな地名が出ているので地図好きにとっては楽しめます。

 

メディアの印象操作

メディアもキャッチーな記事を書かないと見てもらえないからか、今回の羽田の件は情報操作か?

と思うようなものも多数あり、正確に言うと

1,今朝のネットの記事 文春オンライン 「現役管制官が告発 羽田C滑走路は離着陸兼用の異常な運用だった」

え、どの辺がですか?離着陸兼用で忙しいって、成田のA滑走路、中部、伊丹、福岡はどうすんですか?そこまで空港広げると予算も莫大にかかるじゃん。

2,いくつかのメディアに出ていたが

「英航空情報会社の混雑空港ランキング(2023年)で羽田空港は世界3位なのに滑走路は離着陸が混在」

いや旅客数は世界三位かもしれないけど、滑走路の問題は便数でしょ、便数にしたら世界三位どころか2023年統計で

10位にもランクインしないから・・・知らない人が見ると、そんな忙しいのに危ないじゃないか!と思うじゃん

羽田が忙しいのは確かです、でも利便性で便数増加を選んだんでしょ、ランウェイ短いけど国際線飛ばしたかったんでしょ

これまで関係者のおかげで安全に運用できていたのだから、そこを評価してほしいぜ。

まあ、メディアやニュースの裏にある目的というか、官僚の方々と話すと、世の中を変えるには

・メディア=世論=議員の先生 が動けば変わるので、扇動する目的というか力、目的もある

なので、背景に目を向けないといけないし、やはり専門分野だと自分が分かるのでメディアを信用してはいけないということが分かります。

さらに、急遽何かしなきゃいけないということで、PILOTへの順序、ナンバー1とか言うのをやめると決まったそうだが、

来週も自分のフライト入っているけど、ダウンウインドでYou are no2と言われたら、1機目はどこかな?と探すし、安全。

世界的にも使われる用語だし、元管制官も言っていたが、

「事故原因がこれと決まっていないのに、変えると混乱を招く恐れも」

と言っていたが、私も同感、

言ってもらった方が安全なケースもある。

そこらへんどうなのよ・・・

スポッター的HDD仕分け作業

海外ロケで撮れたカットが多いと、画像処理して仕分けが手間

一例だが、UNITED航空、機種別にフォルダ分けするが、小さいサムネイルで機種を見分けて各フォルダに振り分ける

これだけでアメリカから帰るとAA、DL、UAと山のようにある

プロカメラマンでも、信頼と実績のある先輩のI氏は、撮影して納品したら、「一切知らない、写真整理なんてしない」なんて方もおられ

昔の写真は発掘できないという方針の方もいる(まあそれだけお忙しいのだろう)

でもある日、写真整理の仕方で編集者から頼まれたのか記事を書いていて、我々カメラマン連中は

「一番聞いちゃいけない人に聞いたよな・・・(笑)」と言っていた、そんな方もいるので、

写真整理しない人も多い。

 

さらにチェックしている機材(ワイドボディ機、737とかは数が多すぎてできない、LA在住時はMD80とかもチェックしていたけど)

のレジをチェックして、撮影済(黄)、未撮影(白)、曇りなどコンディションがイマイチで再撮(オレンジ)とExcelに入力

こちらはデルタ航空のB777(全機撮影済)とA350、未撮影と再撮あり。

これをしっかり完成させていれば、撮影現場でフライトレーダーを見て、撮影済か未撮影かが分かるというもの

これぞスポッターであります。

なおスポッター講座の受講生で、私のレジオタク菌に感染し、大変残念ながら感染し重篤になり

国内エアラインのExcelを作成

「JALのエムブラエルがそろわないんです」とか「ANAの737はけっこう羽田ベースだと大変です」

と語る若者もおられ仲間になっている。

 

CMYK画像処理

出版社からのメール

なお、『〇〇〇〇』ではPDF入稿になりますので、あらかじめCMYKで現像していただけると幸いです。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。
ふつうRGBであわせてあるけど、CMYKに変換ってどうやってやるのか?
私の知識ではライトルームではできないので、調べるとPhotoshopで変換だけと色味が変わるな・・・などデスクワークやること多し
最近は渡した画像を先方で画像処理してもらうことも多いし、SNS用なので彩度を上げて納品希望などリクエストはさまざま
まあ色は最後まで責任持たないといけないけど、印刷所や製版の都合で色がうまく行かないからと言って、やり直しをさせられない現状もあり、締切もある。
仕上がりの色に、「うーん、薄いじゃん!」と頭をかかえてもすでに時遅しで、こちらだけでなく、編集、分解印刷など全てが良くないとイメージ通りのものってできないんだよね~
それに比べて写真展は全部コントロールができるので良し、
仕事だとそんな悩みもあります・・・
写真はないとつまらないので、サンディエゴ撮影DHLフルカラーの737-800F、これが撮りたかったぜ!

羽田事故 国際基準と比べて日本のやり方はおかしい

たまには真面目な話

羽田の事故以来、きちんと専門教育を受けたことがない人たちが、寄ってたかって意見を書きまくるので

最近SNSは見ないようにしている。

同じように腹立たしい思いをしている仲間もいる。

そんで、ニュースでは 業務上過失致死傷を視野に捜査 と言っているが

日本はICAO(国際民間輸送機関)加盟国である、なので国際法を順守するのが当然で

ICAO Annex 13(英語でも法律英語なので難解)には要するに、

過失は犯罪ではないので捜査機関に

正直に話してください、それが航空の今後の安全につながり、罪には問いません ということ

捜査機関は今回の場合はJTSB (運輸安全委員会)

しかし警察の聞き取りによると・・・とか有り得ない話、

すいません、警察が見て何か分かるの?警察より国際法はJTSBが優先だぜ

 

海上保安庁の機長の名前も出すべきではなかったし、マスコミから「機長の話では」 とかリークもおかしい

 

以前も国際法上ありえないが、日本では管制官が業務上過失傷害で罪をおったこともあったし、JAL123便のときもボーイング社も

過失致死傷で訴えられるなら証言をしないなんてドタバタもあったくらいだ。

 

なので、ICAO Annex 13 5.2 を考ええると、国際線乗り入れの空港だし外資系エアラインだって、

日本の航空事故調査を見ているわけで、日本だけの問題ではないことを認識していないければならない。