口頭質問にタジタジ

PA28-161型機でフライト(私は後席)のあと、デブリーフィング

航空大学とかでも、後席に乗り勉強するので、後席はためになる。

なお、この日の教官は現役B777の機長だが、一昨日のブログで紹介したピエール先生にフライトに誘われたときに、「教官どういう方ですか?大丈夫ですか?」と確認をしておいた。

なぜなら、大型機ばかり20-30年、小さい飛行機は乗っていません、という方だと危険。「エアラインの機長です」と言っても、最近小さな機体で飛んだ人でないとデンジャラス。そもそも法的にOUT

以前国内の飛行クラブでお会いした方は「NCAのB747のベテラン機長だったが、747の高さでの着陸、引き起こしに慣れてしまい、セスナの低い着陸高度が怖くて仕方ないので遊びで訓練に来ていた」なんてこともある。

なお、今回の教官は自分で機体オーナー、最近セスナ・サイテーションの資格を取得した日本では珍しいアビエーター(航空人)YS11、B767、B777、B747クラシック、B747-400の資格所持者で、教官資格を持ち、アメリカの訓練所で自社養成教官もしていた方なので安心。

(写真は燃料車、自分で入れる)

デブリーフィングでの口頭質問は

「進入角度は3度のパス角だよね、それでは80ノットで降下する場合、VSI(昇降計)は何フィート・パー・ミニッツで降りればいいの?」

「進入角度の3度は、距離と高さの比率にすると何対何?」

タンジェントで計算すればできるでしょ! 

サイン・コサイン・タンジェントか・・・・

最近Wikipediaで私の出身校も書かれているようなので、あんまり言うと迷惑がかかるが、「下町の学習院」と自虐されるほど、名前が書ければ誰でも入れるレベルの高校なので数学弱いんだよね・・・

さらには

「上昇中のプライマリー計器(最も優先すべき計器)は何?理由は?」

「セコンダリーは?じゃあ、進入降下の時は?」と鋭い突っ込みが入る。

いや~、パイロット免許持っているけど、ブラッシュアップしないといけませんな、来て良かったぜ。

なお、飛びたい方。パソコンのフライトシミュレーターではなく、やはり実機、

実機に勝るものはなし。

龍ヶ崎とかで、遊びでもいいからちゃんと訓練すると、理論も分かるよ~

なお、ここの燃料車のナンバーは ノースカロライナ州でした。

世界初飛行(と言われている)のがノースカロライナね。


関東は飛びづらい

前から啓蒙活動と思い、言っていることだが、PILOT不足(今はそうでもないけど)と言っておいて、日本では飛べる環境、興味を持つ環境がない、少ない

だってフツーの人がPILOTにあこがれたり、飛びたいと思っても、自社養成、航空大学、自衛隊、くらいしか思いつかない。

最近になって、東海、法政、桜美林などの民間大学のPILOTコースが知られるようになった程度。

私がそうだが、自力でライセンスは取れるが、その道を見つけられない環境

特に人口の多い関東では飛ぶ場所が少ない。思いつきなので正確ではないかもしれないが

神奈川(なし)

東京(調布は訓練フライトNGなので、ないに等しい)

埼玉(桶川のホンダエアポート)

千葉(なし)

茨城(龍ケ崎飛行場と大利根滑空場)

ね、飛べる場所は三か所、しかも桶川と龍ケ崎はふつうに考えれば、都心から遠い

さらには駐機料が高いし、維持費も高い(飛ぶ人が少ないのでそうなる)

なお三か所のうち、ホンダエアポートは荒川の河川敷、大利根は利根川の河川敷

なので、台風とか大雨の際には、飛行機を非難させないとならない。フェリーフライトもあり。

実はこの日、飛行機買いませんか?というオファーをいただいた、機体は買える価格。ただしアメリカなら安価だが、日本だと維持費が高いので無理。

本来、1機もって、「週末大島でも行くか」とやりたいところ。

なので、地方空港の方が飛行機おけるし、例えば仙台なら、「山形飛ぶか、とか福島とか、花巻とか」チョイスがいろいろある

やはり、そう考えると、ヘリ持っていた方が使い道、夢があるかもしれない。

だって自分で小さくても飛行場は作れないけど、場外離着陸(ヘリポート)なら平らな土地と電線とか木がまわりになければOK

下:こういうのアメリカっぽくて、いいわ~メルセデスを機体に横づけ 

茨城だけどね

下は美しいビーチクラフトのA33ボナンザ、

「これいいですね。ボナンザ飛びたいな~」と言うと、B777機長の教官が

「これ私が航空大学時代に飛んでいた訓練機です、まさにコレです」って、調べてみると、1969年製でした。車は10年以上使う人少ないけど、飛行機は大事にされる。使い捨ての車とは違います。

なおビーチクラフトはセスナ、パイパーより一段上のメーカーで高いけど、高性能。あこがれです。

ただの利根川の河川敷だが、ここだけ見ればアメリカ、クラブハウスがあり、飛行機見ながらBBQとかできるぜ。

日本の厳しい環境で ホンダエアポート、龍ケ崎、大利根と、飛行場を維持してくれている方々には感謝したいと思います。



恩師とのフライト

「大利根に行くからスケジュールが空いていたら、成田駅に迎えに来てくれないか」

と「ピエール」と名乗る、パイロットライセンスを持つ高校時代の講師の先生(理科担当)電話が入った。

この方こそ、私を非行の道へ、

いや泥沼の飛行の世界の足掛かりを作ってくれた方で、アメリカ行きもピエール先生の紹介であった。

もともと大塚製薬の営業マンから講師になっただけあって、匠な話術をもつ。

高校時代に、「先生はなぜ非常勤講師なんですか?」と聞くと

「俺はな、来年あたりはANK(エアーニッポンという当時のANAの子会社)でB737に乗っているんだよ、だから非常勤なんだ」

さらには中間テストや期末テストで、試験監督で教室に来ると

「おい古庄、月刊エアラインが翼持っていないか?」と聞き、試験中にエアラインか翼を読んでいるピエール先生なのであった。

この日は、ピエール先生の久しぶりのフライト、

もちろんちゃんとした教官がついている。

機材はPA28-161 Warrior III、 私はWarrior IIが昔会社にあったのでよく乗っていた。

そもそも、高校時代にピエール先生に誘われて、調布飛行場から訓練フライトに乗せてもらい、上空交代をして10分くらい操縦させてもらい、「自分でも飛ぼう」と思った。

(今考えれば、違法、でも当時はゆるかったのと、もう時効だろう)

この日のPA28型機の リアシートに座るとシートポケットには

ん!利尻の食堂のメニューが

「これで利尻まで行ったんですか?」

「毎年行くよ、今度福岡行くけど交代パイロットで乗る?時間を選べば福岡空港降りられるよ」と教官

巡行速度110ノットくらいしか出ない機体で利尻、のんびりおもしろそうじゃん。

この日は久しぶりのフライトなので、騒音に注意しながら、印旛沼上空でエアワーク(旋回や失速など)いがいと、こういう機体、難しいんだぜ。



Carnival Airlines

コツコツとポジスキャン、もしかしたらワクチン接種したら数か月後には海外ロケ再開の可能性もある(かもしれません)ので、

余裕がある今、ポジスキャンせねば 現在はAIRBUS A300データ化中

1996年LAX撮影 このエアライン好きだったんだよね~

CRUISE会社が設立したエアライン、クルーズに行く旅客を運べば良い というアイデアで定期便にも参入

尾翼と船の煙突?が一緒でしょ、どちらもSHIPだし

船はカーニバル・エクスタシー、カーニバル・パラダイスとか、陽気な船名ばかりで20-30隻とかある、エアラインはやめたけど現在もカーニバル・クルーズは運航中、なおウチのトイレには、カーニバルクルーズの小さなポスターが貼ってあるくらい好き、(乗らなくてよい、見ているだけで良い、クルーズ行く時間があるなら飛行機撮影するので)

LAでLONG BEACH港に接岸していたり、フォートローダーデール空港の駐車場から撮っていて、背景にこの船が入って来たり、アメリカでカーニバル・クルーズはよく見る。

何しろ、日がな一日スキャンをしているわけではなく、写真探しオーダー、原稿、企画作成、打ち合わせ、変な機体が来れば出動と、いろいろ同時進行

元気に飛んでいたのだが、数年後1997年撮影(下)ではモハビ行となった・・・

ランプエリア撮影は、自分で操縦して飛んで行ったためで、PA28型機を止めて、横のA300を撮影。

コルカタに訂正

先日のブログで EUROATLANTICのB767が カルカッタから成田に と書いたら

今はカルカッタではなく、コルカタに変更されました。とのご指摘が

ありがとうございます。こういうのは知らないより知っていた方がいい。感謝申し上げます。

ソ連がロシアになったのはみんな知ってるけど、私はカルカッタは知らなかったぜ、まあ言われてみれば、最近コルカタとか言う気がする。

昭和は西ドイツ、東ドイツだったし、俺 西ドイツのスポッターと手紙でスライド交換してたし・・・

ユーゴスラビアもあったし、JATユーゴスラビア航空DC10 SYD撮影

そんで、ユーゴスラビアは、今なんて言う国?と言われると答えれないであります・・・

さらには2年くらい前かな、公式撮影仕事で

「エスワティニの特別機撮影です」と言われて

エスワティニ???なんじゃそりゃ?と思ったが

スワジランドが今エスワティニと言うんだぜ、制限エリアの写真は出せないので、これがエスワティニのA340、

昭和はもう遠くに・・・

もう少しで「古庄さん昭和生まれだってよ、すげえ昔の人だな」と言われるんだな・・・我々の時代の「明治生まれみたいなイメージだろうか」

ZOOM会議前

毎週何件かZOOM会議とか、TEAMSとかWEB会議があるが

ある日のこと、11時よりZOOM会議、ふとフライトレーダーを見ると

KALITTA ん???PACIFIC AIR CARGO塗り!

Really?こんなの来てんの?しかも今上がるの?

緊急出動か?いやいや会議だダメだ

これ撮っているよな、と思って調べると 2017年にHNL撮影 後ろにKALITTAの文字が

が、しかしレジが違う。この塗り2機いたのか!(調べたら入れ替わりで、上の機は現在カリッタフルカラーに)

こうなりゃトイレ行ったふりしてベランダ撮影か?

でもANC(アンカレッジ行)だと重いので、ウチの横では上がらない、ウチの横はHKG行がベストアングルなのだ

と涙をのんであきらめたのさ・・・

この二日前は、ZOOM会議中に「IL76出ます」とメッセンジャーが入るし、

以外と撮りにいけないものです。まあ仕事優先、会議優先、現場でスマホでZOOM会議してもいいけど、落ち着かないでしょ。

まあ、どうしても撮りたいときはそうさせていただきます。

クライアント様、ご理解よろしくお願いいたします。

 

なお、オチとしてこの撮り逃がしたカリッタ 昨日も来て撮れました。「一度来れば二度来る」いいや、一度しか来ないヤツもいる。難しいところです。



最近のNRT報告書 Vol2

日曜日のNRT、南風、14時代にKALITTAのB747-400Fが飛来、まあここまではそんなに珍しくない。

撮影していないレジなので出動 機体番号 N782CK、ラインナンバー1419(B747の1419号機目)

まずKALITTAは中古機オンパレードの会社なのに対し、このSHIPは新造機、まあ探ると、どうも他社が発注キャンセルしたものを手に入れたっぽいが、KALITTA唯一の新品から使用しているSHIP、あとのFLLETは元JAL、ANA、シンガポール、大韓航空など

二つ目にラインナンバー1419は

B747-400の最終号機!次の1420号機は B747-8の初号機となる。

ちょっと曇ったが、コレが撮れたのはうれしい、美味しい!

そんで、この日はカルカッタからNRTへ向かう767があるとの情報が

それがコレ EUROATLANTICのB767-300

EUROATLANTICはL1011やB777も撮影しているが、なかなか海外でも出会うチャンスは少ない、B767も4度目?程度しか撮影していない。

まあレジを調べると元海南航空で2016年にプラハで撮影していた

天気もまずまずの南風とあって、成田さくらの山は人がわりと多めでした。

アビエーターは優先順位が高い

アメリカ系エアラインのCREWと打ち合わせ

「元JALWAYS、AIR JAPAN(ANA)」で飛んでいたベテラン。当然話題はCOVID-19に

「俺たちはもうワクチン打ったよ、Aviation(航空)はImportant な
infrastructure(重要な社会基盤)だから 、

医療関係者の次に優先順位が高いんだ」

なるほど、さすがアメリカ、飛行学校もエッセンシャル・ビジネス(社会的に必要)として、外出制限があっても、飛行学校は営業許可が下りていて飛行訓練ができた。まさに航空大国です。

「もう夏になったら、ほとんどの人がワクチンを打って、集団免疫ができて、コロナって何だったっけ?」って言っているよ。と楽観的

これは希望の光が見えてきたかもしれない。日本はワクチン接種、アメリカよりは遅れるが、もしかしたら航空業界の回復もアメリカは早いかも、そうしたらカリフォルニアで当分仕事でもするかな(笑)

写真はポジスキャン中の北米のA320

20年前(ポジフィルム)はエアバス機はアメリカではまだまだ少数派であった。

こういうのもデジタル化で残しておかないとね



最近のNRT報告書 Vol1

先週のNRT、仲間より「アンカレッジからNRTへダイレクトで来るセスナサイテーションが来る」と入電、

サイテーションの550 の写真がフライトレーダーに出ていたので、ここで

「航続距離を考えればCE550が直行で飛べるはずはない、おかしい」と気づくべきだった。まあフェリーフライトは増槽タンクというチョイスもあるし、デスクワークがあったので出動せず。

が、しかし、こんなの来ました、というメッセージと共に写真が送られてきたのはSASスカンジナビア航空のB737-800塗り、

しまった!!!

と思っていたら、エアバンドを聴いていると1時間もたたないうちにタワーに入電。「もしかしたら、いけるかも」と思いEF200-400mmを構えてベランダでスタンバイ。それがコレ N707HP

こんなのがNRTに来るとは、すげえな

アメリカは機体番号を使いまわすため、フライトレーダーには以前のN707HP CE550型機の写真になっていたというわけ、

なお上のどうみてもSAS塗りは、B737NGの668号機で、調べるとLN-RPR 以前のレジストレーションで、ラスパルパスで撮影済であった。つまりNRTで再会したというわけ。

そして最近来るAVIASTAR-TU コールサインは「ツポレフ」だけど、機体はBOEING757、元アメリカン航空で、アメリカン時代にも撮影済

午後はチェックしていないと、いろいろJAPAN、サウジアラビア、シンガポールなどいろんな塗りが来るエティハド航空、この日はイタリア塗り。

斜め後ろから撮らないと、絵柄が入らない

おまけ:政治的コメントは航空以外は専門外なので言わない主義だが、

話題の森元会長は2016年に撮影していた(中央)

スピーチは原稿を見ないで、前を見て話せる日本の政治家としては珍しい人でしゃべりも上手でした。

撮影環境、明暗差がありすぎ、さらにストロボはNGなのでキツイぜ~

駐機位置次第で

普段の撮影でも常に「仕事で使える写真」になるように撮っているが、コロナ禍になり難しい問題も

先日も朝、たまたま航空写真家の先輩とHNDのデッキでばったり会い

「どうですか、今日の並びは」という話に

コロナ前までは朝第一ターミナルから第三ターミナル(国際線)を望むと、右がJAL、左がANAと駐機位置が分かれていた。下二枚2019年撮影

ANAは第二ターミナルに国際線が一部移るから、今後はANA機がT3は減るな という算段であったが、コロナ禍になり、駐機位置もぐちゃぐちゃに

結果:富士山がキレイに出る出ないよりも、背景に駐機してあるエアライン次第で使える写真になるかならないかが決まる。

下:ANAの写真をください、というオーダーでこれだとJAL機がいるのでNG、ただの記録写真でなんともならん

あわせて、T3の左端の駐機場も重要、ANAばかりのときもあれば、JAL並びのときもあり、EKがいるときも

下:まあ羽田の国際化イメージにはなるけど、そうなるともっと外資がほしいし、まあ記録写真しかなりません・・・

この日はJAL並び、T3で背を向けているANAがいなけりゃ、アングル次第で使えるかも

別の日はT3にB737が斜め止め、ランプインではありません。中央の737はこの位置で駐機。もうなんでもありです。

こんな天気や機材繰りや、風向き、駐機位置など、

他力本願で仕事の成果が決まる、こういう仕事についてはいけません(笑)

おまけ

羽田で撮影したセスナ・サイテーション680、この日はペトロパブラスカから飛来。この塗りはなかなかカッコイイな!

SPECを見ると、Service ceiling: 47,000 ft (高度47000まで上昇可能)って、なかなかパフォーマンス良さそうな感じです。