ヒューズ269Cの操縦

昔のヘリコプター訓練機といえば、ヒューズ269C、元は開発したヒューズ300とも呼ばれていた。

調べたら認証を受けたのが1959年 ってすげえ昔、俺が生まれる前だぜ。

自衛隊も訓練で使用していたが、最近はほぼ見なくなり、今や飛べる機体は日本に3機だけ

30年前勤務していたアメリカの会社には訓練機としてあったが、私は操縦していない。

そんで、今回 貴重な機会をいただき「乗ってみな」という話に熊本でなった

外観はトンボみたい、コンパクトな機体だがローターが三枚あるので、ハンガーに入れるときに苦労した記憶がある(場所をとるし隣の機体にあたる)

定員は訓練機の場合2名、遊覧だとCPレバー(アクセルみたいなもの)のところに座席をしくので、横三名乗り

上の写真見てよ、マフラーむき出しだぜ、エンジン機器もほぼ見えている。

二人乗りの場合は機長は左で、ウチのヘリ ロビンソンは機長席は右なので、右に座ると、この機体は機長は左だから左に座れとなった。

計器はこれだけ、ナビゲーション計器がほぼない

VORもDMEもADFもDGもなく、マグネッティックコンパスだけ

なので完全地上目標のみでフライト。

地理に明るくないと無理!

離陸前のブリーフィングで、「ロビンソン22(世界一操縦が難しい)に乗れるPilotなら乗れます、(じゃあいけるのだろう)ガバナーがないので計器を見ながらグリーンアークの中央付近にマニュアルで合わせる、MAPはイエローの手前をKeepしながら飛んでください」

というわけでテイクオフしてまずはホバリングで感覚をつかむが、R-22に比べてホバリングしやすいし、いけそうな雰囲気

ただし着陸をミスると、グランドレゾナンス(地上共振して機体がバラバラになる)が起こる機体だから、それを頭に入れて発生時はリカバリを考えて離着陸しないといけない

子供のころに毎年行っていた親の田舎でも見に行くかな(ここ) 超ド田舎(宮崎県&熊本県)

飛行機とは異なるこの高さが楽しいんよ

(前方には阿蘇山)

「速度は遅いのであまり高度を上げないこと」と言われ巡航で80KIAS、気を抜くと60KIAS(100km強)って

ヘリでも遅い速度だが、それが逆に楽しく、旧高森線のあたりをのんびり空中散歩

こういう乗り物楽しいな~、また操縦した機体が1機種増えたぜ!

AM3:30から山登りの方

旭川空港で帰りの便のチェックインを待っていると

「あれ、もしかして古庄さんですか?」と声をかけられた

 

その方は以前羽田でお会いしたことがある方で、この日は

JR北海道なんとか線のキハ40首都圏色を撮りに東京から来たそうで、

(この色)

2両しかないので、運用に入っているのを確認して飛んできました、と言う

しかも撮影場所は山で、AM3:30にかんじきを履いて、仲間と二人で一時間半かけて山登りをして道を作り

朝日が出ると別の場所で始発を撮り、再び山に登り撮影したというツワモノ

 

「ええ~朝3:30なんて、危険でしょ、昨日マイナス18℃でしたよ!」

いや、この時期は熊が出ないので、良いんですよ・・・

 

って、遭難するぜ! しかしやるなあ、病弱な私は無理です・・・

 

飛行機も詳しく「TGのサンパアパアが・・・」とか言うが

ん?サンパアパアって???

おお~A380のことね

 

鉄道の人は ゴッパアサン (583系のこと)

とか

ヨンパアゴ とか(485系のこと)

とか言うのでピンと来なかったぜ

 

さらには、その方と羽田で別れて、1階の横断歩道を渡っていると別の方からも「チャーリィさんですよね」と声をかけられ

やはりキハ40狙いで女満別インの旭川空港アウトで行かれていたご夫婦。

帰りはメルセデスのセレブ車、ゲレンデヴァーゲンで颯爽と帰られたが、北海道の国鉄車両が今熱いようだ。

マーケット的に難しいのか旭川

旭川空港撮影で思ったことは、国内線は羽田便しかない

この時期はJAL4往復、ADO3往復、機材はボーイング767か737

これだけの需要があるのなら、伊丹~旭川線があっても良いがない

 

以前 成田~旭川をスカイマークが飛ばしていたが、需要がなく撤退

私も利用したことがあるが、ガラガラであった

さらには、LCCも(まあ地元の支援や補助金のケースもあるが)成田~女満別、釧路にPeachが就航したが

旭川の方が稼げるんじゃないの?と思うが、実はそうでもないのかも・・・

 

実際ANAも利益が出る路線は自分たちが入り、利益が見込めないとコストが安価な

手下のエアドゥやソラシドに就航させるのは常套手段。

なので、そんなにメリットがない路線なのかもしれない。

 

767をはっていて(投入していて)そんな状況なら、イールド(座席あたりの売上)が少ないのか

なんてことも考えてしまう。

まあ、行けばそんなエアライン、ビジネス視点で空港を見ることができるのも、楽しみ方の一つである。

 

何しているんだか分からない人

ニュースを見ていると、最近の強盗事件の犯人がつかまり

近所の人のインタビューで

「スーツ着て出ていくのを見たことがないし、いつも出ていく時間バラバラだし、身なりも適当だし、

何をやっているのか分からない人でした。真っ当な仕事には見えなかったな~」

ふむふむ、ん?

 

それって俺も一緒じゃん(笑)

 

スーツ着ない、出ていく時間はバラバラ、緊急出動だと身なりも適当、

近所からそう思われているのか・・・

 

しかも変な車を乗り回しているので、真っ当な仕事には見てもらえないのかもしれません・・・

 

この日も旭川から羽田に着くと、至福のとき

 

屋根を空けてミッドナイトの湾岸線を走る

オープンカー最高だぜ! 旭川帰りで耐寒装備なのでへっちゃらさ!

長年オープンカー二台持ちという、後ろ指を刺される生活をしているが、航空写真家は空を見上げてナンボの商売

 

さらに、最近入れ替えたオープンカー1号車は、ウインドデフレクターのおかげで、風の巻き込みがほぼなし

さらにはエアスカーフ(首の後ろに温風が来る)もあるので、冬に屋根を空けても快適。

4600ccツインターボのおかげでスムーズライド

 

ただし、大事なことを忘れていた、

東京は花粉があるのであった・・・おかげで目がかゆいであります。

というオチ・・・

AKJ二日目

最近国内のホテルがなかなか取れない

今回はあの「星野リゾート」

お値段安価で評価は高い、まあビジネスホテルだけど、変わった部屋である

撮影ポイントで車を止めていると、「青年、歩きかよ!!!」やるなあ!

現場写真、雪の壁はまあまあ高い、この上に登るが、けっこう雪が崩れて埋まる

しかし、山はあまりキレイに出なかったが、経費分取り戻せるかな???

これが職業カメラマンのつらいところ、本当は経費+人件費だかんね。

というわけで、北海道名物スープカレーを食べて

HNDに帰ります。

HND 6:45発

デスクワーク、画像処理、納品作業、次のセミナーに向けてのパワポ作成などを行い

ずーって天気をチェックしている旭川を見ると

ウェザーニューズ、Windy、Windfinderはバラバラだが、あるものは月曜「晴れ」、あるものは火曜「晴れ」予報が出ている。

忙しいけど、スケジュールはなんとかなる。

 

気圧配置は南に高気圧があるので、南風運用と思われ、悩むが

悩んで行かずに「行けば良かった」と後悔するよりは、行って後悔した方が良い(経費がかかるので限度がある)

そこでHND 6:45発の便で旭川へ

 

羽田空港に5:30過ぎに到着、朝6:45なんてターミナル内は空いていると思いきや・・・

チェックインして荷物を預ける列が長蛇の列・・・1時間以上前にいるのに、結局

「6:45発、旭川行きのお客様ぁ」と呼び出される始末で、先にセキュリティチェックを通らせていただいた

しかしこの混み具合どうよ・・・これがAM10時発とかなら、二時間前には空港に行く必要があり

もしくは荷物は預けている時間はないぜ、全部機内持ち込みだぜ!

 

そんで

「到着地の天候は晴れ、気温はマイナス18℃です」

ひええええ、寒い~

とりあえずターミナル横の撮影ポイントへ向かうが

雪が深くて、耐寒装備でくるぶしより上まである靴の中に雪が侵入

しかも風はピューピュー、凍死するかと思ったぜ・・・

なんとか撮影して、北海道といえばセイコーマートに行くと

自称「あんこ研究家」としては、こんなのを見つけたら食さなくてはいけない

「ようかんツイスト」

撮影可能便は6往復

こんな場所で読書、

飽きたら、近くの富良野線に行くが、車両が興味ゼロ

まあ自然の中で読書できるので、幸せかもしれないが、

到着30分前からは、滑走路のリクエストもあるので、エアバンドを真剣に聴いて撮影しております。

 

 

こんな状況になるぜ

コロナ明けだからが、さくらの山もウチのSHOPも今年は人が多い

 

そんで、すでにさくらの問い合わせや、写真オーダー、原稿書きなどいろいろ舞い込んでいるが

今年のさくらの山は混みそうでしょ

これは2019年、こんな状況での撮影は覚悟でしょ

だったら、日曜日残席わずかだが、制限エリア内で撮影できるこのツアーの方が断然良いでしょ

https://gpa-nrttour.resv.jp/reserve/calendar.php?direct_id=43&x=1677638651

土曜日は満席、日曜日は今ならとれる。

駐車場満車で身動きとれず芋を洗うような中で撮影するか、有料でまたとない制限エリア内で撮影して

借りられるEOS R6 MarkIIを試してみるか、あなた次第です。(笑)

3947つながり

空港でお会いした某航空会社のパイロット

 

「古庄さん飛ばれるんですね、何で(機種)飛んでいるんですか?」

飛行機は熊本でFA-200という機体なんです

 

「え!FA200、僕よく乗ってましたよ、何番(機体番号)ですか?」

JA3947というSUBARUカラーの・・・と言いながらスマホの写真を見せると

 

「3947!僕が桶川で乗ってた機体ですよ」と写真を見せてくれた。

 

そのキャプテンはB747-400、B787の機長で、FA-200でアクロバット飛行をしていたそうな

しかし、B747-400、B787のパイロットでアクロバットやるなんて珍しいですね・・・

 

アクロのテクニックがおありなんですね~と聞くと

 

(旅客機のパイロットで趣味でアクロバット飛行をやる人は珍しい)

 

「僕、元ブルーインパルスの〇番機なんです」(経歴と号機を言うと分かる人なら調べられるので自粛)

えええええ!!!それは大変失礼いたしました・・・・

 

そりゃアクロできるわな・・・プロじゃん!

 

そんなんで、JA3947というFA200で人の縁がつながる、

 

ぜひ飛びたいと思う人は、飛んでいただきたい。

新千歳マイナス11℃

仙台で二日間撮影を終え、SDJ-CTSで飛ぶ フライトはIBEXのCRJ700

いつもの航空写真家御用達 脚立レンタルもある Sapporo Car rentalさんに行くと

「古庄さん、コレ乗りなよ、車好きでしょ、早いよ~ LSD組んでいるから雪もバッチリ、雪を乗り越えられるよ」

マジでこれレンタルしているそうで、

いやいやいや、そんな雪道慣れていないし、右ハンドルは普段乗りなれていないので、右の大きい車怖いし・・・

なので、フツーのつまらない車種も覚えていない車を借りて出動

車の時計だが、あの~(右上)お昼の11時(Pはパーキングに入れているので)なのにマイナス11℃ってどういうこと?

でも風があまりないので、仙台の強風より楽だぜ

ただし、この曇りのコンディションでやる気はでないがクライアント様の機体はしっかりと狙わないといけない。

狙いたいのは晴れの午前中の南風運用だが、そんなに物事はうまくいかず

クライアント様は1日で終わらせてというオーダーだが、さすがに1日ではリスクが高いので二日滞在

本当は1週間くらいいれば良いのが撮れるが職業カメラマンとしては費用対効果&スケジュールがいまそんなに取れないので、二日で終わらせることにしたが、

小雪が舞い光が出たチャンスはこの日わずかのみ

まあ冬の新千歳は天気予報もあてにならないし、こんなもんさ

コクピットで豹変(笑)

本気ではなく、あくまで雑談、エンターテインメントとしてお楽しみください

ひと昔前のPILOTは機長の力が強く

この間、フライトスクール時代の仲間と久しぶりに会ったので

「そういえば、この間、オマエの先輩のキャプテンに声をかけられて、フライトの話をしたよ、めちゃくちゃ温和な感じの良い方で」と言うと

「ああ~、あのキャプテン、もうリタイヤしたけど、大変だったんですよ、普段は感じが良く低姿勢ですが、コクピットに入ると豹変するんですよ、貴様ぁ、歯を食いしばれ!って殴られる勢いでウチのコーパイ(副操縦士)2-3人ぶっ殺されてますよ」

どういうこと?

「チェックリストを読むのが2秒遅いって、注意されて、もうそこから操縦させてもらえず、あとは全部ひとりで飛ばしちゃうんんですよ

何もやらせてもらえない、だいたい大型旅客機なので、メーカーが二人で飛ぶ飛行機ですよ って製造して会社の運航マニュアルにもそう書いてあるので

規定違反なんですが、今はいないけど昔はそういうパイロットいたんですよ・・・」

なるほどね~

今と違い、CRM 要するにパイロットのコミュニケーションが問われる時代の前はいろいろあったわけよ

仲間から聞くと、定期便のパイロットもなかなか大変、これ以上は書けない・・・以下自粛

冬季運航なんて、めちゃくちゃ大変、まあそんな話はお会いした時にでも聞いてください・・・

上の写真は、エアライン時代によく出張に行くとき

「お前FAA(アメリカ連邦航空局)のPilotライセンス持ってんだろ、今日は満席だからコクピットで行け」

という米系エアラインらしい配慮

写真はグアムのアプローチであります。機体はボーイング727。