限定変更試験のバディ

今回訓練の最終にあたり、同じ日に試験を受けるバディがいた

これから書く年齢はだいたい(おおよその年)だが、今パイロット不足なので

教官80歳、バディの方65歳、お二人共に元自衛官で陸上自衛隊出身

教官はヘリで飛行時間10000時間(エアラインで一万時間は自動操縦だがヘリは手動が基本なので、めちゃくちゃベテラン)

バディの方は5000時間(へり3000時間、飛行機2000時間)で彼はレシプロエンジンの機体の資格を取得(私はタービン)で

3000時間乗っても彼が今回受験するロビンソンR-44の操縦は難しいそうな

 

元自衛隊の方々が上下関係が辞めても続く(もちろんポジションや現在のお立場もある)ようで

80歳の教官が現役バリバリの時は、怒鳴る、たたく、蹴るは訓練のデフォルト

民間人の私には教官も親切で、訓練中に滑走路手前で接地して待機中に右手を一瞬離すと「手を離すな!」と軽くたたかれた程度だが

ブリーフィング中に80歳の教官が65歳の訓練生に

「お前なんか辞めちまえ!帰れ!」とか

訓練中も

「このバカが!!!」とか

「お前それでも自衛隊か!」と喝が飛ぶ、(もちろんすでに退官しているが、アメリカのネイビーシールズが

Once a S.E.A.L, Always a S.E.A.L. 一度シールズならずっとシールズ)のように

一度自衛隊だと退官しても自衛隊のようで、65歳で怒鳴られるって怖い世界である。

なお先月試験を受けた50代の元自衛隊パイロット(現在は訓練所の職員)に言わせれば

「お前なんか辞めちまえ!帰れ!」 あれはデフォルトです。

フツーです。

との事で、彼らが現役バリバリは30年前としたら納得である。((笑)

私が乗る機体、計器が多い=カッコイイ と思っていたが

試験だと、計器が多い=全て使えないとまずい、いろいろ聞かれる

計器が多い=やる手順が多い 質問されたら答えないといけない、という試験だとマイナスなのである。

ちなみに、80歳の教官

操縦させたら当然だがめちゃくちゃ上手い!神の手であります。

80でもバリバリ飛べます。

操縦技能証明限定変更 ウェザーブリーフィング

前のブログの続き

試験である。緊張しない私でも、ドキドキはしないが、試験となると嫌である

口頭質問が無事にクリア 全ては答えられなかったが

教官いわくあとで

「よく勉強していたね」

「いや~全部答えられなかったです」

「そりゃそうだよ、100点とる人はいないから75点でいいんだよ」とありがたいお言葉

そんで、搭載燃料、オイルの品質などの説明を行い(当然そこでも、試験官から突っ込まれる)

燃料は何ですか?揮発性は?どういう特徴がありますか?気温何度まで使用できますか?添加剤はいりますか?

規定にはどう書いてありますか?ほかの燃料は入れてよいんですか?

などなど燃料だけでも質問が多岐にわたる。

これが終わると

機体重量計算(一部加工してある)

機長として自分、試験官、教官が同乗するので体重を伺い計算、重量分布を説明(インチ)

飛行機は前後の計算のみだが、ヘリは左右もある、

そんで、全て範囲内です。

「燃料が減ったときは、どのくらい重心位置が移動しますか?」とか突っ込まれる

これが終わると、ウェザーブリーフィング

指し棒を持ち「本日のウェザーブリーフィングを始めます」

というわけで10枚くらい天気図や予想図を並べて解説するのだが、この日は熱帯低気圧が通過する日で

フライトがすぐできない、解説を終えて自分の見解を述べなければならない

「こういう予報やデータをもとに解析すると、15時ころには飛行が可能と判断されます」と報告!

熊本から、そこら辺飛ぶだけでもアジアの天気図から解説しなければならないわけよ

ウェザーブリーフィングのOKが出ると

搭載危険物の解説(機長なので)どんなものを搭載してはいけないかを確認して

試験官が

それではEOBT Estimate off blocked time (移動開始時刻)0400(世界標準時)でフライトプランを入れてください

となりとりあえず学科関連は終了

 

この学科が通らないとフライトテストに行けないのである。

もちろん学科が通らず三度目の試験という方もわりとそばにいたりするので、気が抜けないのだ

 

フライト編に続く

国土交通省航空局 操縦技能証明 タービン限定変更試験 口頭質問

私、飛行機のパイロットライセンス 日本では飛行機(固定翼という)の操縦技能証明

というのと ヘリコプター(回転翼と言う)の操縦技能証明を持っているので

飛行機もヘリコプターも飛ばせるが、これもいろいろややこしくて

アメリカでヘリコプターのパイロット試験を受け、アメリカでは大型のヘリ以外は訓練すれば飛ばせる資格があるのだが

日本に切り替えると試験を受けた機種のカテゴリーしか機長として飛ばせないというややこしい事になる

なので、これまではレシプロエンジンのヘリコプターしか日本で機長ができなかった

 

が、しかしジェットヘリに乗る機会も多く、ここ二年かけて訓練を行いジェットヘリの資格を取ろうとしていて

その実地試験が行われた。

こういう「航空従事者試験場」というところで、試験費用をすでに支払いしているので

試験官が国土交通省航空局より来て、まずは口頭質問から行われる

持参する「飛び道具」も多く、フライトコンピュータ、プロッター、航空法、チャート(有効性がある地図)、AIM-J(飛行マニュアル)

など

そんで、まずは機長として書類の説明

個人情報などがあるので一部加工しているが

パイロットライセンス、無線免許、身体検査証が有効な事、

そして機体の登録証、耐空証明証、無線局免許状、現在耐空検査(車検みたいなの)を受けてどのくらいか

改善命令が出ていないか、エンジンの規定整備からどのくらい飛んでいるか、などなど延々と説明する

そして飛ぶ時の必要書類も解説

法73条の2 「機長は、国土交通省令で定めるところにより、航空機が航行に支障がないこと

その他運航に必要な準備が整っていることを確認した後でなければ、航空機を出発させてはならない。」   この規定に基づき 施行規則 164条の15 に従い確認を行います。

まずこれに先立ち「航空機の備え付け書類」の有効性の確認を行います。

という感じで延々言わなければならない

 

これが終わると

どうぞお座りください。となり

小一時間、根ほり葉ほり、知識を口頭質問される、

すでに試験官が決まると諸先輩方が残した「こんな事聞かれた」リストに基づき

自分で200問程度のQ&Aを制作していて、しっかり勉強したが

「エンジンの図解を書いて」とか

「油圧のシステムの図解を書いて」

「燃料系統は?図解を書いて」

「H/V曲線(適切な離着陸のラインの図)を書いて」

とか、機体を見るとだいぶ機体が透けて見えるくらいになったが、

え、それは知らないし、俺メカニックになるんじゃないんだけどなと言う事まで突っ込まれる

 

法律、空域、地図の見方、システム、気象などどんな質問が来るか分からないわけよ

これで一時間、すげえ冷や汗をかきながら、試験が続くのでありました。

一対一の口頭質問、後ろに教官はいるが当然口は出さないので、なかなか厳しいんだぜ

 

ウェザーブリーフィングに続く

 

癒しの南阿蘇鉄道

熊本空港でグランドスクール(学科)とフライトを行い、緊急操作などを行いヘトヘト

夕方、日没が19:30頃で、リフレッシュするために車で20分ほど走った南阿蘇へ

南阿蘇は景色も良く、個人的にめちゃくちゃ癒されるロケーション

とりあえず長陽という駅に行き(土日は駅舎内がカフェとしてOPENしている)

旧 国鉄高森線

こんなレトロな木造駅舎 渋いわ~

こんな駅をうろうろしていると、おばあさんが線路を渡ってゴミ袋を持ってゴミ捨てへ

もちろん踏切なんかないけど、これが日常なのだろう

そうこうしているウチに気動車が到着

昔はC12が走っていて、子供の頃はキハ20や58とかが走っていた(田舎がこの奥なので知っている)

南阿蘇って車で走っても飛んでも素敵です。

静岡空港から熊本空港までどうやって行く?

静岡空港で仕事の後に14時代には熊本空港入りしなければならない

そうなると

現在静岡~熊本空港線は運休中

となると

・羽田経由 (静岡空港まで行っているのにまた東へ戻るのか)

・セントレア経由 運休中

・小牧経由 悪くないけど、週末で高い

・セントレアから福岡 セントレアまで行き、また福岡から熊本空港へ新幹線かバス移動もめんどくさい

・静岡空港~福岡へFDAで飛び新幹線 週末で朝便は満席

・伊丹から熊本へ 昼便はAMX 天草エアライン

というチョイスだが、天草エアライン乗るのはおもしろそうじゃん!

が、しかし

よりによって欠航かよ!

一便早い便に乗るのは朝一で静岡を出なくてはいけないのと満席でなし

この日は土曜日でいろいろ検討したが、うまく行かず

BESTはかったるいが、

宿泊地(浜松)から新幹線ひかりで新大阪

新大阪から「さくら」で熊本へ

窓席がとれたので、勉強しながら移動

熊本駅から肥後大津駅へ豊肥本線で行き、これで14時代に熊本空港へ到着できた

新幹線は東京ー名古屋くらいで飽きちゃうけど、天気が良い窓側なら

大阪~熊本もまあまああり、

まあ飛行機に乗れなかったので仕方ない

せっかく天草エアラインに久しぶりに乗れると思ったのに残念である。

なおこちらの写真は静岡空港の最寄り駅 金谷駅のバス停で見かけた大井川鉄道

左端に旧近鉄特急がいる

私は東京生まれだが近鉄特急というと、このオレンジ&紺色のイメージである

静岡空港でマレーシア王室機

先週 静岡空港で撮影したマレーシアの政府専用機

正式には、というか登録記号をたどるとジョホールバル(マレーシア南部でシンガポールとの国境の町)君主機

めちゃくちゃGOLDなB737-800 BBJ2 つまりビジネスジェット仕様機

情報によると王女様が来たそうで、情報はVIP機なのでシークレットであまり撮りに来ている人はいなかった

尾翼のロゴは王室なのか

そんで登録記号は9M-III

静岡空港でVIPを降機させてNRTへフェリー

 

これのついでにFDAの黄色「島根のしまねっこ」デザイン機を捕獲

FDAの黄色は撮ったことあるけど、しまねっこロゴは初めて

また静岡空港でイベントも検討しているので、秋で富士山が見える時期で撮影会やりたいなと考えている。

 

 

練習用Garmin

最近乗る飛行機もヘリもグラスコクピット(モニター画面)が多いので、

地上で練習するソフトが計器を作る会社から提供されている

これで周波数や気圧高度計の数値を変更したり、地図や気象レーダーにしたりいろいろできるが

いろいろできすぎて難しい

なので最近はIpadにシステムを落として練習できる

これで移動中にポチポチやってMAPモード、気象レーダーモード

オートパイロットモード、周波数変更などお勉強

やっておかないと、ワンオペの場合、飛ばしながら

「どうやるんだっけな~」とか「やべえ、周波数ってどうやって変えるの?」とかになっちゃうぜ

最近はタッチパネルの機体も多い、このヘリもそう

グラスコクピット だいぶ慣れたけど

たまには針のアナログ計器の飛行機にでも乗ろうかな~

ややこしい清算業務

ある地方イベントに呼ばれたので経費清算

日曜日がイベントの日で前日入りしてほしいと言われたので、土曜日入りして宿泊

なので経費は土曜日の往路の航空券、土曜日の宿泊、そんで日曜日夜帰ると混んでいて高いので

せっかくなら月曜日撮影して月曜日夜便で帰った方が安価(日曜夜は自腹で泊まる)なので

御社の経費も節約できるでしょ

 

と経費を出すと

「すいません、最近経理がうるさくて日曜夜戻りじゃないとダメなんですよ、何なら日曜夜を予約して

領収書だけとって変更してもらった方がいいです」

でも変更だとフルフェア(正規運賃だから)なので月曜日帰るより倍の値段しますよ

「いや、その方がいいんです。費用よりもウチ大企業病で、書類第一なんで」

 

そうなのか、毎月快適に出張しながらも自分が気持ちよく過ごせ、いかに経費を削減するかを考えていたが

世の大企業は、フルフェアで良いそうで・・・

分からないものです。

 

写真は関係ないけど

EXPRESSロゴ(ボディ)が消えた最新FEDEX塗装

まあ気づかないレベルだろうけど、以前は(今も多数)FEDEXの下にシルバーでEXPRESSと書かれていた

デリバリーされないヤツも

連日、ズーム会議や企画会議など撮影以外の案件が多い

まあ7月8月は暑いので、撮影実習は17時以降など熱中症対策があるんで

イベントも減る傾向。その代わり9月以降がスケジュールがどんどん入り、10月〇日で

イベントのコンペの打ち合わせをしたいのですが・・・

すいません、スケジュール埋まってます。という事もある。

まあイベントも重なる日は重なるし、半年前にスケジュールが埋まる日もあるんで

2-3か月前だと遅い場合もある

 

さて、気晴らしに写真整理をしていると

2022年コロナ末期にビクタービル(砂漠のストア空港)で撮影した中国南方航空のB777-300ER

B(中国籍)の上にNナンバー(テストレジ)のステッカーが貼ってありはがれかかっている

上空から撮ったカットでは 翼上のレジがB-20E7と書かれている

なんでこんな事を調べているかと言うと、当時砂漠で撮った機体が路線に投入されているので、このSHIPも日本に来ていないかな

と思い調べてみると

昨年12月にエチオピア航空にデリバリーされているではないか

つまり幻の中国南方航空塗装というわけ

トランプ関税の前なので、契約変更が行われたのか、この時機内は出来上がっていたのか、いないのか?

いろいろ気になるが、ここまで塗装されてデリバリーされないSHIPもいるんだ と思った機体でした

まあそのうちエチオピア航空塗装として会える日が来るでしょう

昨日の月撮影報告

夏の月は中天を通らず低い、そんで月が出る位置が南になる(冬はだいぶ東)

そうなると、ウチの事務所から(冬でも南風ならいいけど)いい位置で上がる

今日の月出は19時前(撮影タイミングではだいぶ暗い)しかし昨日なら18時に月が上がるので

撮影ポイントに月がいい位置に来る18:30なら、まだ薄暮の時間

18時代はアメリカ、アジア便がガンガン上がるのでチャンスも多い

最初にいい感じで来た787、これだけ見るとだいぶ離れているように見えるが、実際の撮影では

入るんじゃない!?くらいのイメージ

だって月って5円玉の穴くらいの大きさよ、そこに飛行機入れるってめちゃくちゃ大変

エアバンドを聴きながらチェック、(機体が月の下を通過)

767か、767の上りは速いんだよな、787は遅いけど、(機体が月の上を通過)

そんで何便かすると

いけんじゃないの!

うわっ、ちょい上じゃん!でもよく見ると「ミャクミャク」じゃん

キャラクターものは使えないので、撮れなくて良かったぜ

そうこうしていると、ダイレクトヒット

昨夜は1時間の間(それくらいしか月がいい位置にいない)に使えそうな写真は2枚

(2機)まあ上出来じゃない

今日も満月だけど、予報を見ると撮れるかビミョーであります。

そうなるとまた来月かな