ダグラスDC9/MD80シリーズのフィルム写真デジタル化の話
今でも例えばPeach機のA320の登録記号で下二けたがVAになっていれば「元バニラエア機」
と言う事が分かる。
日本の場合JAという登録記号をつけたら基本的に(一部例外あり)は会社が変わっても機体番号の変更はできない
だがアメリカはできるし、以前の機体番号を使いまわすこともできるのでややこしいが
吸収合併した会社の機体番号をそのまま使用しているケースもあり

1995年ミネアポリス・セントポール空港で撮影したノースウエスト航空MD82
機体番号N307RC 末尾のRCはリバプリック・エアラインズで1986年にノースウエストに買収された機材
1986年だと私の年ではリパブリック航空現役時代は撮れなかったが、その名残が感じられるのが良い
ちなみにリパブリック航空は現在同じ社名で新組織でコミューターエアラインとして、各社の下請けで飛んでいるが
名前が同じだけで完全な別会社
続いてこちら、1997年ロサンゼルス空港で撮影したコンチネンタル航空MD82 機体番号N809NY

末尾がNYなので、コンチネンタル航空が吸収したニューヨークエア機のはずだが、経歴をチェックしても前後の機体は
ニューヨークエア所属だがこの機体はコンチネンタル、
なので、吸収合併が決まりニューヨークエアに引き渡されることなくコンチネンタルになったと思われる。
私がコンチネンタルに勤務していた時代にヒューストンの本社に行くと、吸収合併した会社のスタッフは
デスクに以前のエアラインのモデルプレーンを飾ったりしていて、良い意味でプライドを持っていた。
ニューヨークエアは1987年にコンチネンタルに合併したので、塗装変更途中のハイブリッド機などは撮った記憶がある。
こうして見るとアメリカはデレギュレーション(規制緩和)により多数のエアラインが誕生
事故も起こったけど、そのうち吸収合併されメガキャリアへ、しかし今でも新しいエアラインが誕生できる土壌があり
名門PANAMがつぶれるなど、自由競争もあり、上のコンチネンタルやノースウエスト航空など、グループ保有機を入れると
1000機以上という会社も社名が消えるなんてこともある。