高いヘリの方がやさしい

このところのヘリ訓練の話を書いて、

「ヘリってすごく不安定なんですね」

「操縦難しいんですね」

とコメントやメッセージをいただくが、

どのプロヘリパイロットも言うが、私が訓練する「ロビンソンR22」(44も)

がめちゃくちゃ不安定で、操縦が難しいそうで、

AIRBUSヘリコプターや、Bell206、シコルスキー、川崎BKなどは、安定どころか、自動ホバリング機能があるものも

「じゃあ、そういうヘリで訓練すりゃあいいじゃん」と思う貴方。

そりゃ、やりたいよ。

でも「お高いんです」

昔の仲間が教官を務めている、名古屋のBK117(消防や防災)ヘリの訓練は

30時間で=3000万円

つまり、1時間100万円だよ!

 

そんな予算は私にはありません。

つーか、1時間100万だせば「Boeing737」くらいチャーターできるぜ。

つまり、訓練費、運航コストも小型飛行機より、ヘリの方が機構が複雑なので高いんです。

なので、安価なR-22で訓練するわけであります。

ちなみに、「これに乗れりゃ、他のヘリは操縦は優しい(システムは別)」と皆さん言う。

なお、今回飛んでくれているベテラン教官(元、航空自衛隊救難ヘリパイロット)

で40年以上の経験がある方でも、最初にR22操縦したら不安定であったというくらいなのだ。

写真は、フライト後に多少は身体を動かさないといけないので、ホテルの近所をお散歩

もちろん敷地外から撮影

EF64-1000、EF65-1000、

昭和の国鉄風だが、青いカマ(機関車)とチラッと見える赤いカマが並ぶのは国鉄時代のセオリーではないので許せん・・・(田端のローズピンクは問題なし)

渋い高架下の通路でしょ(ふつうの人が通れる通路)

そんで、CANONフォトクラブ・エアライナーズの写真展が池袋の東京芸術劇場で今日からスタートするが、本日14時から夕方くらいまでは会場にいる予定です。

まあ、今日はお足元が悪いので、日曜日にでもぜひお立ち寄りください。

いよいよ明日から東京芸術劇場

まずは、このところの流れの飛行訓練のお話

岡南飛行場というところで飛んでいるのだが、朝ショーアップしてブリーフィング、午前中飛んでだいたい終わり

午後も飛ぶ日もあるけど、1日も5時間も6時間も飛んでもうまくならない、

集中力も切れるし、イメージトレーニングも大切なので、

フライト後は勉強

 

とはいえ、岡山空港に午後のフライトがある日(減便中なので、陽がある時間帯の午後フライトはあんまりない)

はOKJへ

展望デッキはイマイチ(悪くはない)けど、

駐車場が素晴らしい

見学者以外駐車禁止だぜ!すげえな

しかし、成田ナンバーの左ハンドル車は怪しさ満点らしく

制服の警察官(感じは良かった)が来て職務質問

「いや~、成田ナンバーだし、外車みないもんで・・・声かけさせていただきました」との事

ま、そりゃ、怪しいわな・・・

想定よりも、あんまりポイントないけど、

光があれば、いい感じ、1便狙うだけ

それまでは、テキストを片手に勉強、チェックリスト・プロシージャを何度もやる。

 

自分で飛んで、この空港にアプローチするとしたら、など(行く可能性かなりある)

思いめぐらせる

秋を感じる岡山空港、市内からも近いし、なかなか良いところでした。

 

 

そんで、話は変わるが、明日から講師をさせていただいている

CANONフォトクラブ・エアライナーズの写真展が池袋の駅近

東京芸術劇場で開催

私も明日か、明後日は現地に行くし、日曜日はおります。

それ以外の日もなるべく行きます。

A1の作品を生でぜひ見に来てください。

写真やる人なら分かる、A1すごいぜ。

高松空港へ ヘリで

先日のことなので、高松空港さんの10/28ふけ 公式Facebookにアップされたが

https://www.facebook.com/takamatsuairport/

高松空港さんとお打ち合わせがあり、午前中に自分のフライト訓練を終えて、車で高松へ向かう予定であった。

すると

 

「高松空港行くの?空港で打ち合わせなら、ヘリで行けよ」 

と訓練所のBOSSが言うではないか、

いや、アメリカならそうするよ、ここは日本ですよ。

「ヘリで行こう、先方に伝えて」

と美しい瀬戸内海を渡り、15分で高松空港へ

空港会社の方も駐機場へお出迎え、お見送りしてくれた。

 

写真(C)高松空港広報敏腕カメラマン

 

で、小一時間ほど会議をして、

「それじゃ」とAIRBUSヘリコプターで帰還

日本でも、アメリカみたいな事できるんじゃんね。

こういう空の世界はもっと発展させないね。

高松空港さん、ありがとうございました。

5周年ありがとう

11/3日は 成田さくらの山さくら館にある

フライトショップチャーリイズがオープン5周年

お花、特製モデルプレーン、バルーン、お菓子、シャンパン、ポンジュース、差し入れなどなど、いろいろいただきありがとうございました!

地域貢献という事でショップをやってますが、皆さんが立ち寄っていただき、変わった物を買っていただけるのが感謝です。

今度は7周年目指して頑張ります!

引き続きよろしくお願いします。

AIR WOLFを聴きながら

私が乗るAIR WOLF は TOP SECRETの機体

速度:Mach1以上

上昇可能高度は 8万-10万フィート(旅客機が4万程度)

チャフ、フレアなど、TOP SECRETなシステムを搭載

イメージ(自分の写真です)

1980年代のアメリカンドラマ「エアウルフ」知ってる?

あの当時も今もアメリカンドラマしか見ないが、

「エアウルフ」「ナイトライダー」「A TEAM」は40-50代の方なら見てるでしょ

毎朝、空港に行く際に Airwolfの曲をかけて、Airwolfに乗るつもりで出動

世界を救うのさ!

(アホだな・・・)笑

あのヘリは なんとかと言うメーカーの名前で 222という機体

私の訓練機は メーカーの名前 22という機体なので、数字もほぼ同じようなものだ(笑)

外観はずいぶんと違うが気のせいだろう・・・

イメージは Airwolf ですよ、知らない方はYouTubeで見てみてね、

「特攻野郎A Team」の Pilotじゃないぜ(笑)

40-50代ネタですいません・・・

なお、工学を勉強したらAirwolfのSpecは、ありえない、現在の技術でも不可能である。(ドラマは1980年代だが)

下の写真はフライトバック 飛行規程、フライトログブック、航空図、チェックリスト、ライセンス、無線免許、航空身体検査証明証など

訓練生だけど、小さいヘリでも 持参しなけりゃならないアイテム多し。

当然航空学生なので朝ウェザーを取って、飛行可能かショーアップして教官に報告するのはパイロットとしてあたりまえであります。

ヒコーキやる人はドMなのか?

アメリカ時代の教官によれば

ヒコーキに乗れる人は「三次元の空中感覚」ができているそうな。

なので、前から風が来ている(飛んでいる)ときは、ヘリ操縦もまあ完璧ではないが、ヒコーキに近いものがあり、なんとかなる。

しかし、滑走路に降りると

飛行機の進入パス角は3度、という

癖がついているので低くアプローチしてしまう。

ヘリのパス角は8度、たかが5度だが、だいぶ違う!

この見え方でランウェイセンターを狙う。

飛行機PILOTにこの写真を見せたら

「まともな乗り物は、目の前に計器があるのがふつうだぜ、足元見えないぜ」だとさ(笑)

上の写真、ヒコーキならゴーアラウンドの視線だぜ、これ!

ヒコーキなら、滑走路の見え方で、ここで〇フィート、〇ノットと覚えられるし

PAPI(赤白で高さが分かるライト)があるがヘリは全て感覚。

教官いわく

「ビルの上に降りたり、芝生や空港外にも降りるんだから、滑走路は気にするな、とにかくパス角」と言うではないか・・・

っても、滑走路見えるし・・・

飛行機に比べて、感覚なところが多い

めちゃくちゃ難しいぜ!

今日の科目、以前もやったけど、

白線の上を前進、横向きに飛べ、バックで飛べ

え、バックって・・・ヒコーキじゃありえないぜ・・・

高度は4ft、

4ftって、高度計に出ません。全て感覚です!

もう、クタクタ、

なぜ高い金を払って、こんなキツイ事をやっているのか?

飛行機乗り(ヘリも)は、めちゃくちゃキツイ訓練をして、ヘロヘロで精神的に毎日 訓練中は辛い、それでも飛ぶので、

「ド

と言われるけど、私にはそういう趣味はないんですが・・・

でも辛いけど楽しいのはなぜ???
(笑)

なお、この日は運航・訓練会社の匠航空に取材が入り、来た航空ジャーナリストは20年来のお仲間 Koji Kitajima Avian Wing で知られるKitajima氏

飛行前点検を撮影していただいた、感謝であります!

飛行前点検はPILOTの仕事、自分の命にかかわるかんね。

オイル、燃料搭載量はもちろん各部点検、詳細に!これを覚えるだけでも大変

毎日なにかがある

フライトの楽しみは、自由に空を飛べる

毎日訓練すると、昨日出来なかったことができるようになり、毎日自分の進歩と反省点が見える。

昨日はうまくいかなかったのに、今日はうまく行くと、さらに次の課題が見えてくる。

それがとても、とても楽しい。一歩一歩飛ばせるようになってゆく。

もちろん、そんなにうまく行くわけもなく、頭でわかってんのに、なんでできないんだ!!!と自分に腹がたつ、という事も多し。

さらには、飛んでいると毎日なにかがあり、この日はトラフィックパターンをまわって離着陸訓練をしていると

同じ周波数にセスナ・サイテーション(米軍)がインバウンド(進入)

一度フライバイ(滑走路上を通過)して、空港の離着陸コース(パターン)に入るとのレポート

フライトサービス(管制みたいなものだが強制力はない)はJA302H(私の訓練機に 上空待機を指示)

別の機体にも南で待機を指示、

サイテーションの高度は1500ftと言っていたので、こちらは800ftでHOLD

飛ばしながら(高度、針路、エアスピード、マニュホールドプレッシャー(パワー))をチェックしながら、無線を聴き、

先方進入機(ジェット)にぶつからないように、待機場所を考え、インバウンド・トラフィック(サイテーション)の位置に気を配らないといけない。

そして、フライトサービスは「サイテーションを視認できますか?」と聞いてくるが

米軍のサイテーションはグレーなのよ。

この日は視程はあるが、空に上がるとヘイズ(塵がありかすんでいる)でグレーのサイテーションは見えづらい。

ずっと、そちら方向を見て探せば良いが、FLY FIRST(飛ばすのが第一)

ホールディングパターンをまわりながら、つまり自機を飛ばしながら、横を見て飛行機を探しては

正面、姿勢確認、計器確認して細かい修正、さらには他にもう1機待機しているので、それも確認と忙しい。コレ、訓練生にはめちゃくちゃ大変。

ったく、ヒコーキならできるのに、ヘリはまだ慣れていないので、飛ばすだけで精一杯だぜ・・・

やはりヒコーキは白色がいいよ、視認できて安全だよ。

まあ米軍機は当然 軍用機なので視認しやすいと、よろしくないので、こんな色(もう少しライトグレーか)

米軍のサイテーションの写真はないので、同じ色味の機体ということで、少しはイメージが伝わるでしょう。

フライト訓練はつらい、けど、おもしろいよ~

非現実体験ができるぜ!

途中から逆操作

飛行機を操縦していることをイメージしてください。

正面にランウェイ、アプローチ中。

エンジンパワーを絞り、高度を下げてゆく。そのままタッチダウンするのがヒコーキ。

しかし、ヘリの場合は、エンジンパワーを絞り高度を絞り、速度が下がると

違う乗り物になる!

ここでタッチダウンする前にホバリングに以降しなけりゃならないので、高度と速度が下がってきたら下げているパワーを上げて、ノーズダウン。

つまりヒコーキとは途中から逆操作が必要。

これがめちゃくちゃ難易度が高い

ミスすると、Settling with powerというデンジャラスなシチュエーションに入ってしまう。

それでもさ、2000ftという低い高度を飛び回る魅力がある。

まあ、まだ景色はなんとなくしか見られる余裕はありませんが・・・

速度、昇降計、針路、高度、MAP(出力)、ATC(無線通信)チェックリストとめちゃくちゃ忙しいのに、まだ慣れていない。

なお写真はイメージです。自分で飛んだら、両手両足、片時も離せないから写真なんか撮れないぜ。

なお、今日の内容は分かりづらいと思うので、リポーティングポイント(空港に進入する際に場所を伝える)であるUNO(宇野市)へ

これが昔 宇高連絡船があった宇野か・・・

寝台特急「瀬戸」が来ていた宇野駅ね~

瀬戸大橋が開通する前の四国は遠かったんだろうな・・・

連絡船らしいのも飛んでいて見えたので、陸からも見に来てみた。

5周年記念

11/3(火・祝)5周年を迎えます

フライトショップ・チャーリイズは11月3日(火・祝)で5周年を迎えます。

これもひとえに 皆様のご贔屓ご支援の賜物と感謝しております。この場をお借りし、心より御礼申し上げます。

また、11/3当日のみ、「5周年ブログ見ました」とお会計前にレジで言って下さったお客様には、店内全品(書籍、カレンダー、ライフベストバッグ、セール品除く)10%オフとさせていただきます。※お会計後の割引は出来ませんので、ご了承下さいませ

今後も、皆様により一層ご満足頂けますようスタッフ一同真心をこめて業務に専念する所存でございますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

B級品:143,000円(税込・送料別)現時点で動作等問題なくメンテナンスしていないもの、状態はご自身でご確認下さいませ。※返品不可

C級品:88,000円(税込・送料別)動作に少々問題ありのもの 、状態はご自身でご確認下さいませ。※返品不可

C-(マイナス)級品:55,000円(税込・送料別)動作に問題ありのもの 、状態
はご自身でご確認下さいませ。※返品不可

送料ですが、関東近辺は12,000円前後、東北は15000円前後、九州、北海道は20,000円前後、その他離島は3万円前後、スタッフがその場でお調べいたします。

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

トンビにバカにされる

ヘリ訓練の初歩で、めちゃくちゃ難易度が高いのが

「ホバリング」空中停止!

アメリカで教官に

「ヒコーキやっているから10時間飛べば、ある程度までできるよ」と言われ、

ホント10時間くらいで止まるようになった。

あれから約二年のブランク

「身体が覚えていた、できた!」

操縦桿もコレクティブレバー(アクセルみたいなもん)も コピー用紙の薄さほどの動かし方の 超センシティブ(ホント)な操縦が要求される。

が、しかし

今回は、もっと正確にキレイに垂直離着陸を求められて、手も足も変な力が入り痛い。

訓練で滑走路中心に降りるが、近くにトンビが来て、じっと見ていてテイクオフを邪魔するし、

「バカにしてるような目で見ているのだ」(被害妄想・笑)

バードスィープ(鳥駆除)を要請しても、すぐ戻ってきやがる。

教官いわく、ヘリは浮いたら鳥が飛ぶ方を避けて離陸すりゃいいので、まあなんとかなる。

けど、ここでMAP●インチ、●ノットでやや機首上げ、VSIをチェック、●ノットで上昇という、まだ慣れていない忙しい手順があるので、邪魔しないでほしいわけよ・・・離陸がぐちゃぐちゃだと、後にひびく(ダウンウインドという経路での手順に影響が出る)

そばには、100時間点検でやってきた、ウチのヘリ(オーナー機)のJA005Rが。

「飛行機の免許しかないのに、ヘリを買った」とバカにされるので、長期戦になるがヘリ訓練頑張ります。

学科も山ほどやることがあるぜ・・・

「飛ぶ」という事は、非現実の気分が味わえるので、とても楽しいのさ