熊本空港ランウェイ25
PILOTとしてのベースは熊本空港なので、毎月のように熊本空港で飛んでいるが
熊本空港の滑走路はランウェイ07/25
つまり真北を0度にして方位70度方向と反対側は250度方向
飛行機は基本向かい風で離着陸し揚力を得るのだが空港の東側には阿蘇山があり、離陸機は上昇率が高いので問題ないが
着陸機は徐々に高度を下げるので、山があるのは望ましくない、これが視程が良い日ならいいけど
悪い日は危ないしPILOTの負担にもなるので、多少弱い追い風ならランウェイ25
つまり熊本市内からの進入になる
しかし西風が強いとそうも言っていられない(揚力が生まれないので危険)のでランウェイ25使用となる
これが意外とレアで肌感覚で1割あるかないか、私もランウエイ07の着陸は慣れているが、たまに25と言われると
気合を入れないといけない
しかし25になると絵がキレイ
背景に阿蘇外輪山の山々が写る
この山を避けて旋回するため、最終進入でバンク(傾ける)
なかなかいいでしょ、
しかしこんな青空で視程が良いのは雨上がりか、高気圧接近初日くらいで
なかなかチャンスがないのも事実
この日は打ち合わせ、撮影、打ち合わせ、撮影、で空港の施設を往復しながら撮影、
また来月も熊本に行きます。
定期審査の質問
フライト定期審査
「熊本空港の空域はどんな感じですか?」
「ベースの崇城大学、宮﨑の航空大学の機体の飛来、自衛隊のヘリ基地、定期便も多く小型機便数は国内2位で忙しい空港です」
そんな口頭質問があり上がると、周辺のリポーティングポイントの場所を質問
さらにあの山はなに?
「金峰山です」とか適格に答えないといけない
このA321の下の山が金峰山
さらには上空で
「ここでエンジンが不調、不時着地を選べ、どこまで届く?」
あそこに降ります
「じゃあ最低安全高度まで緊急降下して」とか
そういう訓練をする。これを二年に一度(飛行機とヘリは別)
なかなか緊張感はあるけれど、これをパスしないと飛べないわけよ
でも楽しくやっております。
チヌークは台風並みらしい
熊本空港は自衛隊の高遊原基地が併設されていて、ヘリもよく飛んでいる
このときは、この機体チヌーク(私はすでにないが、軍用機判別能力はないので、チヌークだかバートルだかよく分からんが
最近この手の「前後ろ」にローターがあるヤツはチヌークと覚えた)
がテイクオフしたあとに離陸のため滑走路に入った。タキシング中もこのタービュランスを受けて機体が揺れる
そんで滑走路に入って待機せよの指示が来て、滑走路内でHOLDが続くので
管制塔にREADY(準備できてます)を伝えると
「タービュランスがあるので少し待て」の指示が
あとで教官に聞くと、「チヌークは台風並みの乱気流が来るから注意だよ」とアドバイスをいただいた
やはり小型機でこの後ろを上がるのは嫌なんだよな~
どうりでタキシング中も乱気流が来たわけだ、飛べば飛ぶほど新しい知識を得ることができる。
高度の違いを楽しむ
このところコクピット(訓練を兼ねて)の右席で九州へのフライトが続いたので、今回は客席でゆっくりと
と言っても成田発7:15のジェットスタージャパンでベースの熊本へ
定期審査があるので機内で勉強をしながらカメラを片手に
朝の成田空港第三ターミナル(上)いつも並びが違うので、定点撮影をしている。
下は岩国基地、おととしヘリでこの空域に入らないように飛んだことがあり、ヘリだと3000ft、ジェットスターは恐らく30000ftと一桁違う
もちろん景色も違うけど、ヘリ(低高度)
軽飛行機(3000-だいたい9000ft)
ジェット 30000-40000ft の風景が見られるって、空を飛ぶ楽しみの一つ
そして大分空港を通過
ここは着陸したこともあるし、ヘリで通貨したこともあるので、地形が分かる
梅雨前の天気が良いひととき。こうやって空の散歩ができるのも飛行機趣味の楽しみ方の一つである。
尾部の柄にピンと来たら・・・
羽田空港で雨の中撮影していると
展望デッキが閉鎖され、撮影できない状態に・・・
天気がイマイチでリバースもそんなにいいイメージにはならないので、レジ集め
すると
尾部にズーム
なんか、ボディ後部にライトグレーの色味が残る、これはおかしい
まあその前に機体番号をチェックしているので、その時点で撮っていない
何かがおかしい と気が付いているのだが
半年前にフィリピン航空にデリバリーされた機体で、元はガルーダ機でPK-GIEのレジ
尾部を消して尾翼をフィリピン航空にしいぇライン投入
B777Xもデリバリーが遅れているし、フィリピン航空がB777X導入検討というニュースも調べたら出てきた
直接発注でなくてもリース会社経由もじゅうぶんありえる
さらには2021年にコロナでワイドボディ機を数機返却という記事もある
だがコロナ後の旅客需要急拡大で機材が必要、でもリース料は高い
そんな諸事情で中古機市場に異変がおこっている。
まあ機材の導入を含む機材計画は乗員やパーツ、受け入れ問題もあるので数年先を見越さないといけないので
こういうドタバタになるのだろう。
そんな業界の裏側が機材から感じることができるのもおもしろい
ライセンス取得が難しい時代に
このところ円安でパイロットライセンスを取得するなら日本が良い という話をしている
実際にアメリカに行くと、物価高騰を体感し、食費、宿泊費、レンタカー、ホテルの駐車場など馬鹿にならない金額で
破産しそう
さらに訓練となれば以前より高い教官代、飛行機レンタル代が加わる
そんで英語力も以前よりレベルアップしていて、そこそこしゃべれないとダメ
実際に訓練中の仲間も英語で訓練断念した人も身近にいる
なので、日本が良いのだが実は別の問題が発生している
パイロット不足でいろんな大学が航空学科を設立、古くは桜美林、東海、法政、崇城大学などでしっかりしているが、新規の大学もあり
そうすると学校で機体もないので訓練できず、使用事業会社に委託となる
なので教官と機体が不足し、おじさんで免許を取りたいという人を受けてくれるところがめちゃくちゃ少ないそうな
先日行ったところも、メール問い合わせはガンガン来るが全てお断りで、コネ(変な意味じゃなく紹介制度)がないと
受けてくれないそうで、プロパイロットコース以外は免許が取りにくいようで
日本のジェネラルアビエーション(小型機の世界)が心配である
それとライセンスは取れるときにとっておく、これも鉄則だね~
なので飛びたいと思った人はぜひ飛んでいただきたい
夏雲の熊本
所要で毎週のように九州へ
4月、5月はフライトで鹿児島へ
5月は熊本へ3回来ているが、熊本での撮影は雨上がりや高気圧接近でないと空が青くならないので難しい
このときは北九州に到着したあとに小倉へバスで移動、小倉は思っていたよりも大きな町で新幹線の車窓からは見たことがあるが、空港からのバスに乗るとさらに大きさが分かる。
もう少し行けば門司、EF30やEF81-300などブルトレの機関車交換が行われていた門司で、すぐその先は下関
本州と九州のボーダーだが地図を見ると以外と近くてワクワクする。ここを車でめぐると面白いだろうな~
そんな事を思いながら新幹線「みずほ」で熊本へ移動
最近ようやく新幹線「みずほ」「さくら」も慣れてきたぜ、それまでは「さくら」は1レ、「みずほ」は5レ とブルトレ世代なら東京駅から出る順番 「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」・・・と言えて当然である
そして1時間で熊本へ到着、豊肥本線へ乗り換えるが、昔は0番線ホームがあったが、今は一つのホームが少しずれるというか写真のように短い編成が入るホームがあり、1~3番線はワンセットとなっていて、昔の0番線時代を思い出す。
こうして熊本空港最寄り駅の肥後大津に到着(ここまで電化されていて、ここから先はディーゼル)
この日の熊本空港は青空に夏雲
視程もまあまあ、夕方の打ち合わせまでに少し時間がある
背景は緑の山々
視程が悪いとこの緑の山が写らない、熊本は90%の確率でランウェイ07を使用するので阿蘇山を背景に離陸する絵を撮ることができるのが素敵である。
Flight Shop Charlie’s 号完成
昨年買った飛行機にお仲間の力で自社ロゴを入れてもらい完成!
スターボード側のNoseには 機体を手配する部門(ヘリとか映画の機体手配、空港調整をやっている) Flight Service Charlies
尾翼には成田さくらの山のFlight SHOP Charliesのロゴ
ポートサイド側は尾翼とノーズの社名が逆になっている。
カラーはアメリカ海軍ブルーエンジェルス塗り
機体はメイドインジャパン SUBARUが製造したFA-200 エアロスバル
これで長年の夢がひとつかないました。
30年前にパイロットの先輩で恩師に茨城県の龍ヶ崎飛行場に連れていってもらい
メルセデスベンツのSLでブライトリングの帽子をかぶった人が現れ
「あの方は機体オーナーさんだよ」と教えられ、
どうやったら飛行機って買えるの?持てるの?と考え30年、
ヘリより飛行機の方が安価だからチャンスはあったけど、今回良いご縁がありました。
だってアメリカでは中古機情報がたくさん出ているけど、日本じゃないし、周囲に機体オーナーがたくさんいる環境にいるので、声をかけていただいたという感じ。
やはり良いお仲間って大事です。
いや~乗り物って男のマロン、いやロマンであります。