タワー空港の醍醐味

空港によって管制塔がある空港、あっても管制官ではなく管制情報官(静岡とか)しかいない空港、そもそも管制塔がない空港(紋別とか) いろいろ種類があり、言い方も違う

しかし管制塔があるところは 見ていてくれるので安心、ただしATCができないといけない

この日の広島空港(毎日来ているような気がする)手前でATIS(空港情報)とタワー(管制塔)を聴き状況を把握

JAPAN AIRが RWY28で降りるな、これは自分が着いても駐機中なので問題なし

この間は、南の「TAKEHARA」からアプローチしたけど、今日は右下の「KOSAGI」から進入

KOSAGI10マイル手前、管制圏(ここに入る前に無線で一報入れないと違法)は5マイル

なので KOSAGIでレポートしようと考えていると、

JA123R」 という機体が西から東へ3000ftで通過をリクエスト

こちらは3000ftより、とりあえず2500ftに降下中なので、接近する前に早めに知らせようと思い

JA7968 SOLO(こちらのコールサイン)Approaching KOSAGI passing2800 descending to 2500

(他にも言うけど長いので省略)JA7968単独飛行訓練生 コサギにアプローチ中 2800から2500へ降下中。

すると、「2時の方向 3000ftにセスナ172が飛んでいるから探せ」 とのレポート&「空港から 5マイルに来たら教えてね」

って5マイルってどこよ(DMEという距離を測る装置は搭載してない)

上の戦時中みたいな地図で、降下手順を行いながら、5マイル(内側の円)の目印を探すが、よく分からない、目測しかない

さらに、さっきANAがクリアランス(出発許可)をとっていて、PushBackをリクエストしてきた

嫌だな、こちらの着陸と重なるかもしれない。

しかも、こちらは Stop GO(タッチ&ゴーみたいなヤツ)を2回フライトプランでリクエストしている。

なのでちょっと速度を上げて進むと、右上にセスナ172が見えたのでレポート、あわせて 目視で5マイルをレポート

次に空港にはトラフィックパターンというのがあり

Upwind

Cross wind

Down wind

Base

Final

とあり、飛ばなくても撮影でも知っておくと役に立つ

Report Left down wind」と言うので、

え、ここは位置を考えるとベースエントリーでしょう(ランウエイ28のへりから入る)

「Request Base entry」とお願いするとApprove(認めます)と言われ

標高は1086ftなので、2000ftまで降下してベース、ファイナルで8度の進入角度で徐々に降下

2Stop Goを行い break to South East (南東に向かいます)と言うと

Avoid Final approach Course due to Inbound Traffic 18miles

18マイルに到着機あり、最終進入コースはよけてください)

まあ、広島タワーは レーダーで見えているはずなので、到着機は上の地図の真右から来るが、こちらは右下に機首を向けているので、ノープロブレムなのだが、一応お知らせ、念のためだろう。

そして通常5マイル管制圏で、周波数を切り替えるのだが、

切り替えさせてくれず

Traffic 10 O’clock inbound Airbus A321」(10時の方向にA321進入機あり)

そのあとに「All Nippon 〇〇 Clear to Land」(ANA何とか便 着陸を許可します)と言っているので、ANAを探さないといけないが

こちらは離陸上昇プロシージャ中で忙しい、しかも視程がイマイチ

もうさ、よそ見しながら(見張り業務ともいう)いろんな計器を見て、地図見て、

イメージとしては「時速200kmの車で、携帯で話しながら地図を見て、目標物を探してレポートしろ」みたいな感じで集中力いるわ~

まあ、こういうのがおもしろくて、やっているんだけどね・・・

このあとすぐにANA機を視認

レポートすると、Frequency Change Good-day (周波数変更してください、さよなら)となり、帰路へ

教官がATC(無線通信)できないと、ソロのロングクロスカントリーは出せない というけど、日本語で言ってもいいけど基本英語だから周囲の状況が聴けないとアウト

ATC 私は管制塔とのやり取りが好きなので良いけど、(というか飛行機のPilotなので、できないとまずい)

初めての方はみなさん、かなり、かなり 苦労されています。

地に足つけて仕事

えー、関係各位様、お取引先の皆様

とりあえず、訓練終了で地に足つけてオフィスで仕事をしております。

訓練所をクビになったわけではない、教官のおかげで予定通り飛べたし、次は仕上げに向けての訓練

 

今週以降はレスポンスも早く返せると思いますが、訓練で不在にしていた分、少々仕事が立て込んでおりますので、ご了承ください。

 

また、訓練ブログはまだネタがあるのと、一部の熱烈な応援してくれる方がおられるので、もう少々書きますので、

お楽しみに

 

こちらは先日セントレアに打ち合わせで行くと、セントレアBASEの友人のワンボックスカーに拉致され

(多少 過大表現あり 笑)

夕陽狙うなら600mm持ってこいと言われ、目隠しされて、知らない山の中へ(過大表現あり)

拉致した悪の人撮影(上)

 

しかし、結果的になんかいい感じの夕景が撮れ、セントレアに送っていただいた。

拉致されても、やはり、地元の人に助けてもらえるのはとてもありがたい。Sさんありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。

上は

EOS R3+軽いけど、少々お高いEF600mm。

未確認飛行物体になりそう

ソロのロング・クロスカントリー(単独長距離飛行)は、(飛行機は除く)あまりエンジンを現地でシャットダウンしないらしい

なぜなら、訓練生は慣れていないで、教官なしで、エンジンシャットダウン、エンジンスタートはリスクがある。

しかし、風も強いし、万が一の事を考え燃料給油して帰ってこいとの指示

目的地は広島ヘリポート(旧広島空港、その後広島西飛行場)

岡山からは、笠岡、右手に福山市、尾道シープレーンベース、因島大橋、安芸灘大橋と美しい風景の上を飛ぶ

そして呉の街からアプローチを開始

レポーティングポイントはKIRIKUSHI という島

この日のランウェイは22

太田川放水路から S字ターンしながら、最終進入という、シロートには難易度高しの着陸

しかも、バリバリ市街地の上だぜ、こちらは無免許だぜ、いいのか(笑)

着陸後はエンジンシャットダウン、燃料を入れてもらうが

「いや~相棒 JA7968、ここまでよく飛んできてくれたよ、ありがとな。

帰りも頼むぜ!エンジン止まらずに帰ろうな」と心の底から思う。

自分が飛んだつもりで考えてみてくださいよ、孤立無援だよ

一人ぼっちだよ、この相棒だけが頼りだよ。そう思うでしょ。

燃料屋さんの書類にサイン、マイナミさんいつもお世話になっております。

空港事務所で着陸料を払い、手続きを行い

着陸料1100円を支払い

Pilotラウンジには貸出用自転車の案内もあり、いろいろ親切

そして

しっかりとプリフライトチェックを行い、テイクオフ

私は日本の空はまだあまり知らないし、アメリカとは空域や管制のやり方、言い方が違うので、勉強中であるが

広島ヘリポートは「広島フライトサービス」というところが通信を行うが、管制官ではないので、何の権限もない

離陸後、「フライトプランのオープンをお願い致します」と言うと

管制「すいません、こちらではそういう事は行っておりません」

まあ想定内だけど、一応言ってみた

ベースの岡南飛行場は、訓練所のディスパッチャーに

「Runway is ClearでフライトプランOpenお願い致します」

と伝えているが、ここはベースではないので、孤立無援

フライトプランをCloseしないと、救難捜索が出て、めちゃくちゃ大変な事になるが、Openしないのもまずい。

未確認飛行物体として、近所の岩国基地から戦闘機が来てしまうかもしれん(笑)と笑っている場合ではない。

なので、5マイルを過ぎて、広島フライトサービスの周波数を離れると、管制機関に連絡

うーむ、2500ftで、福岡Infomationか大阪Infomationか、こんな低空で無線が届くか?

ダメならもうちょい西へ飛んで、広島タワーに通信してフライトプランOpenをリクエストするか。飛びながら考える

とりあえず、ここなら大阪より、福岡の方が近そうなので、福岡インフォメーションを呼ぶと、つながった。

JA7968 Go ahead (JA7968どうぞ)

「Request Flight Plan Open」(フライトプランのオープンをお願い致します)

「Say your Airborne Time」(離陸時間を教えてください)

えっと、今は昼前、離陸してから10分くらいなので11:08だな、世界標準時だと-9だから・・・

0208だな、単純な計算でもヘリの運航にそんなに慣れていないし、離陸上昇中はやること多いので、頭がまわらない

「0208 JA7968」(2時8分です)フライトプランは世界標準時が基本

「Roger 0208 Flight Plan is Open」(了解しました。フライトプランをオープンします)

で事なきを得た。

こうして、この日もビビりながら経験を積んでおります。ソロフライト、怖いけど、まあおもしろいぜ

飛ぶ、飛ばない、どうする?

この日の天候は高気圧ずっぽり覆われる=晴れの予報

でもさ、空港に行くと視程が悪い

つまり高気圧に覆われすぎて、対流が起こらずヘイズ(塵)で視程が落ちている。

いや~、どうするかな・・・明日は仕事で東京に戻らねばならない

ここでハリアップ・シンドローム(焦ったりして判断を誤ってはいけない)になってもまずい。

教官は「ふつうの生徒(0からの人)ならソロ出さないけど、古庄さん、(ヒコーキの)Pilotだから自分で判断してね」と尊重してくれるのもありがたい。

目的地、広島空港は晴れ(CAVOKと言う、バリバリ有視界飛行条件で問題なし)ただし視程はイマイチ、途中のルートの風も問題なし。

ヘリじゃなくて飛行機だったら行くか?と自問自答で

天候やデータを考えた末、

飛行機ならとりあえず上がってみるか、という感じ

なのでGO

離陸後

「3000ftまで上がれば見えるだろ」、と思いきやそうでもない

ったく、

飛行機なら6000ftくらいまで上がってVOR(周波数を入れると目的地の方向が分かる)とDME(目的地までの距離が分かる)で広島空港を目指すけど、

この機体POWERないし、DMEが搭載されていないし・・・下(地形)が見えないのはまずい。

岡山から西行なので、3000ftを超えると、次の西行の高度は4500ft(方向で高度が決められている)

4500ftまで上がると、塵だかPM2.5だかなので、下(地形)が今以上に見えづらくなりそうだ。

どうするよ・・・

法的にも問題ないし、いいや、このまま3000ftで突っ込もう!(雲はなし)

写真はイメージ

笠岡から西は、管制のレーダーサービスが受けられず、誰とも話さないので、(そういうエリア)

見張りをしっかりしておかなければ、他機が来ることもあるんで危ない

見えるけど強風で揺れるのも嫌だけど、

揺れないけど見えないのも嫌だ。

なかなかフライトコンディション 良いタイミングばかりじゃないけど、これも練習の一部ということだろう。

14年の付き合いだったけど

備忘録みたいなものなので、興味のない方はスルーしてください。

いろいろ悩んだ末に14年間、乗っていたシボレー・コルベット

V8 5700cc マニュアルのオープンカーを売却することにした。

14年間の間、大きなトラブルはゼロ、税金は大排気量なので少々お高いが、

車検も大した値段はかからず、コストパフォーマンスはGOOD

燃費は1998年型なのに、うまく走ればリッター12kmとエコ

だって5700CCだよ。

そして、マニュアル車(オープンカーの同型で日本にはこれ一台と推定)なので

14年前に購入したときより。少し値下がりしただけで下取り

(そもそも1998年型なので、車齢は24年落ちだが)

これが国産車なら、ほとんどが価値ゼロの場合が多いが、ある程度の金額になるので売り時

だって繰り返すけど、24年落ちだよ

しかし、前型のコルベットの所有から考えると20年以上乗っていたが

(前に乗っていたC4コルベット、後ろはノースウエスト)

今回出た新型C8コルベットが、いきなりミッドシップ、右ハンドルあり、というアメ車好きなら、ありえない仕様となり、薄々気が付いていたけど、フェラーリを追いかけて真似したようなデザインで

「昔のオマエが好きだったぜ!フェラーリを追いかけて自分を無くした君は幻滅したぜ・・・」と

ガッカリというか、裏切られた気分

まわりのアメ車好きも、同じ意見が多く、このブランドに魅力を感じなくなってしまった。

ブランディングを多いに変更すると、長年のファンへ離れるという事を自分が体感した。

自動車評論家の皆さんは、これが出たときに

「欧州スポーツカーと肩を並べる性能」

とか

「世界が認める運動性能」とか言うけど

ホントに乗ったの?

嘘ばっかりじゃん!

曲がらないし、停まらないぜ!まっすぐしか走んないぜ!(笑)

首都高C1なんかカーブが多いから、怖くて踏めないぜ

しかし、メルセデスベンツ、AMG, BMWアルピナ、ロールスロイス、アストンマーティン、フェラーリ、FIAT、アバルト、キャデラック、シボレー、プジョーなど、これまでいろんなメーカーの車を所有したけど、

そんな中でもアメリキャーンなキャラクターが強くて 楽しかったコルベット。

まあ、トルクフルなV8大排気量車をマニュアルで乗ることができたのも、もう終わりの時代かもしれない。

でもオープンカー好きなので、もう一台屋根開くのがあるから、引き続き屋根なし車生活は続くから良いのさ。と自分を説得している。

14年間ありがとう。

JAナンバーだけじゃ分からない

この日は 空港そばのカフェで一人でランチ

コーヒーがついてきたので

「すいません、持ち帰りでもいいですか?」とお願いすると

パイロットジャンパーを着ているので

「パイロットの方ですか?これから飛ぶんですか?」

「はい、そうです」(嘘ではない、ヒコーキのPilotだし)

ヘリは訓練生だけど(笑)

という事で午後テイクオフ

岡南飛行場から行先は広島空港

関西TCA(管制)より、

Traffic 1 o’clock 5000 descending to 3000, (1時の方向 5000フィートから3000ftに降下中の機体あり)

Roger Looking(了解探します)

1時 って言ったら、ヘッドオン(正面に近いので緊張が走る)

そういえば JA何番とかいうコールサインが5000ftとか、さっき言っていたな、

セスナ172か?ヘリか?

こちらは向かい風80ノット(対地120kmくらい)

飛ばしながら探す、逆光だから向こうの方が見えるだろうけどさ

すると、キラッと1時方向がひかり、視認

「Traffic insight」視認しましたと通報

セスナサイテーションが右を通過してゆく

JETだよJET

向こうは追い風で降下中なので、めちゃくちゃ速いぜ!

ジェットはコールサイン分けてくんないと、見えたらすぐ来るから危ない

向こうは視認の通報がなかったので、右下で小さい当機は見えなかったんだろう。(下から上の方が見える)

このように毎回飛んでいると何かがある。

なお、広島空港ではANAのテイクオフ後に着陸指示

向こうはA321なので、タービュランス(後方乱気流)もあるが、この日は風が強いので、後方乱気流が流されることも想定、

しかし念のため減速してアプローチ

3000mX横60mの滑走路は広いわ~

進入の高度がベースが1200mの岡南飛行場だから、3000mだと感覚が狂うけど、どこでも降りられないといけないので良い練習。

なお、両手両足離せないので写真はありません、

写真はイメージ

そんで、天気が悪くて飛べない日もあり

ずっと待機しても飛べない日もあるが、この「待ち」に耐えないとPilotにはなれないそうな By教官

眺めの良い 標高が高いホテルで天気を見て、飛行計画を考えて

やはり バカと煙は高いところが・・・以下自粛 笑

揺れだしたけど、どうする?

当訓練ブログは、一部の方にはいろいろメッセージをいただき、大いに好評だが、ライトな方には

「何を言っているのか分からない」など不評、(笑)

しかし、そんなのは気にしない

なぜなら飛ぶことは人間の本能なので楽しいので、少しでも知ってもらえればと思う。

 

さて

この日のフライト

ソロ(一人ぼっちフライト)長距離(50ノーティカルマイル以上)

事前にしっかり飛行計画を立て、目視だけだと視程が25kmでも黄砂やガスでクリアに見えない事も多いので

方位も当然計算、なお 磁石の方位と真方位は違う(以前書いた)つまり磁石の北に行っても北極点じゃなくて

カナダに行ってしまうというずれがある。それも計算に入れる

 

岡南飛行場から広島ヘリポートへ

事前にWindyのアプリで、上空の風も計算

この日の天気図は等圧線の間隔は広いのに風がある、

2000ft 14ノット

上は20ノット以上

私は飛行機のPilotなので、3000ft以上の高度は多少は風も分かるが、ヘリは3000ft以下が基本

つまり新しい世界

下を飛びたいが、山や送電線など限度がある。

予定高度は2500ftだが、2500ftだとこの日は関西TCA(無線)がクリアに入らず、3000ftに上げたら通信可能に

 

岡山から笠岡市をこえて西行、前方に2000ftくらいの山があり 揺れだした。

怖いぜ、

Vne(超過禁止速度)を超えないように、出力と姿勢を数えきれないほど調整、

 

考えてみてください この高度はガタガタと揺れる

正面 山の左手は瀬戸内海に山が迫り、万が一の不時着場所はない、

右は福山市の街、

どうする?

 

低い高度の方が風がないとの事前情報なので、波や煙を見て風向きを判断し

2000ftに降下(万が一の際にはグラウンドに緊急着陸も可能)揺れながら西へ

 

帰投後、教官に報告、デブリーフィングを行うと

「良い経験しましたね、まあ緊急着陸場という意味では正解だけど、南西風ですよね、ということは山の風下に

行ってしまったので余計揺れたわけですよ、なんなら海側を飛んだ方が揺れないか、そのまま3000ftで速度を落とすという方法も

ありましたね」

 

なるほど、BESTな選択ではなかったわけだ。

これも勉強、低い方が風は弱いけど、山の風下はおっしゃる通り風が変化する。

考えれば分かるけど、飛ばしながら、上空で揺れながら地図を見て、入っちゃいけないところなどを考え

ルートと高度変更、

 

いろいろ考えることあるし、お尻から突き上げられる上昇気流の感覚でソロロングフライト

怖いんだぜ~ シミュレーターでは味わえない自然との対峙

 

なんてったって、このヘリ、燃料満タン、人も入れて 最大離陸重量622㎏だかんね。

そりゃあ木の葉のように揺れるわ。

レポーティングポイントに悩む

レポーティングポイントとは、飛んでいて位置通報を行う場所

各空港には地名のレポーティングポイントがあり管制から

「レポート 竹原」(広島空港の場合 竹原市上空に来たら言ってね)など、言われる

しかし、定期便ではなく低い高度を飛ぶので、ずっと管制と話す必要はなく、

「もうこの先はレーダーで見えないので、それじゃあ」(Radar Service is terminate squawk VFR good-day )

と切られることもある。

この日の広島ヘリポートからの帰り道、関西TCA(管制エリア しゃべらくても良いけど喋った方が他機の情報をくれるので安全)

に入る手前で、うーん、チャート(上の航空地図)に尾道シープレーンベースが描かれているから、

「Over Onomichi Seaplane Base at 3000ft Eastbound」 と言うか、

そもそも先方のレーダー画面に「尾道シープレーンベースが描かれているのか?」

このあたりは、お仲間の元航空管制官で、現在セントレア付近で活躍中の田中さんに聞こうと思うが

悩んだ末にもう少し東に進み、福山市なら関西TCAの管制官も分かるだろうと推察

「2 miles South of FUKUYAMA at 3000ft Eastbound」現在福山市の2マイル南3000フィートで東へ向かっています

とコンタクト

すると

「Squawk 1506 Ident 」(トランスポンダ発信機に1506と入力せよ)

この1200というのを、言われた数字を入れると、レーダー画面に映る

すると

Radar Contact your position is 30miles south west of KIBI VOR, Altitude reed at 3000. (レーダーで視認しました、貴機のポジションは吉備VOR(岡山空港にある航空無線標識)より南西30マイルの位置で、高度は3000ftです)

とNAV AID(航空無線標識)からの位置と距離で言われる、という事は地名はレーダースクリーンに書いていないのだろうか?

飛びながら、考えることいろいろあるわけよ、

でも、少し慣れてきたので景色を見る余裕も出てきて、怖いよりも楽しいという感情が上回ってきた。こうして試験に向けて飛行時間を重ねております。

(規定の経験と飛行時間がないと試験に進めない)

写真はイメージです(以前撮影)。両手両足使うので、飛行機なら撮影できるけど、ヘリ操縦中はまだ私にはできない。

危険な香りがする男

無口なダンディなイケオジ(最近はイケてるおじさんを言うらしい)の雰囲気をかもしだそうと努力し

飛行機とヘリのライセンスを取り、007 シークレットエージェントを目指しているが(笑)

今回は危険な香りがする男に・・・

なぜなら

ろくに経験もないのに、一人でロングクロスカントリーと呼ばれる、長距離フライトに行かねばならないからだ

だいたいさ、考えてみればおかしな話じゃん、

車で仮免許の人が一人で、東京から高崎に行って水戸に行って戻ってこい、それができたら試験受けても良い

なんてことにはならない、だって危険じゃん、誰が考えても危険だし、違法、無免許なのに公道を走ってはいけない

しかーし、

飛行機(ヘリもそう)試験前に単独飛行(昔は20時間、今は10時間)飛ぶ、しかも半分の時間は長距離

たいして経験もないのに人様の頭の上や、家の上を飛ぶ

「みんな、俺が行くからどいてくれよ、訓練生だぜ、無免許運転だぜ、危険危険!」

危険な香りがする男ではなく、

文字通り

危険な男である!

イメージはこういうの

リアルはこういうの(笑)だけど、上より下の方が超不安定で難しいんだぜ。(ホント)

なので、しっかり下調べ

日本でも航空地図はノーティカル・マイル(同じマイルでも航空業界はスタチュート・マイルもある)

速度はノットだから、

かかる時間をポイントごとに計算、

下記はフライトコンピュータ という名称の コンピュータでもなんでもない計算尺

かかる時間が出ないと燃料計算ができない

ね、フライト コンピュータと書かれているでしょ、

飛べる人や運航管理者ならみんな知っているフライトコンピュータ

そこのPilotのあなた、「訓練と試験でしか使わないじゃん」とか言っちゃダメだよ!(笑)

7時は見えない

ハードスケジュールでブログを更新する時間もなかったが、数日ぶりであります。

 

まずは、高松空港隣接さぬきこどもの国 チャーリィ古庄の世界の飛行機のお話

1部2部共に、この時期なので定員すし詰めはできないが、募集定員は両セミナー共に満席御礼

 

こどもの国なので、お子さんから「大きいお友達まで」(笑)ご参加いただきありがとうございました。

 

世界の空港や世界のヒコーキの話、ができる人はあんまり人材的にいないそうで、満足度も高かったようで

リアルイベントが開催できて、私もEnjoyできました。

高松空港のFさんも、ご協力ありがとうございました。

 

会場はプラネタリウムに写真を映すため、スクリーンは大きい

そして同時開催の さぬきこどもの国インスタフォトコンテストは

瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン 宮脇慎太郎氏と共に写真を講評

手に持っているのは 徳島県の秘境 祖谷の写真集で宮脇氏の作品

 

そして高松空港まで来たら、「晴れの国おかやま」にある訓練所は目と鼻の先

岡南飛行場にてフライト訓練再開

機体イメージは上(AirwolfのBell222)後ろは昔のオフィス@ロングビーチ空港

 

リアルはコレ まあメインローターの数も二枚で同じだし、似たようなものだろう(笑)

JA7968 「ジュリエット・アルファ セブンナイナーシックスエイト」ちょっぴり言いづらいぜ

 

そんで、岡山県倉敷 付近を飛んでいたら、関西TCA(管制)より

Traffic ‘7 o’clock below 2500 do you have a insight? (7時の方向、高度2500フィート以下に他の航空機あり、視認できますか?)

7時の方向とは、時計の12時(0時)が正面なので、真右は3時、真左は9時

 

私は右席操縦なので、真左(9時)から右後ろ4時くらいまでは見えるが、二人乗りだし7時である左後ろは

ぜーんぜん見えないのだ。

こちらは3000ftで巡航なので、おそらくその前に入電していた北から来た飛行機のようだし、まあ抜いてくれるだろう。

 

管制には「ラジャー・Looking」(了解 探します)と返答

 

上から下の機体を見ると地面があるので見えづらいけど、下から上は空なので太陽に近かったり、風防に反射してなければ

見えるだろう。

そのうち Traffic no Factor(他機はもう気にしなくて良し)のような事を言われ終了。

地図を見ながら、風を計算しながら、無線を聴きながら、安全に飛ばす。

景色も良いし、怖いけどなかなか楽しいぜ~